公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

#ノンフィクション、エッセイ

下関 海峡ゆめタワー

3月9日(水) JR下関駅へ近づくと上空が怪しくなってきたが、電車はどんどん暗い雲の下へ入って行った。どうもあちらは雨模様の気がする。 下関駅を出ると、雨が降り出していた。空は全体が雲で覆われている。一寸雨は止みそうもない気配である。そのうち、激…

東行庵 ヒノキとサワラ

3月8日(火) 小月駅からバスに乗り、東行庵へ向かった。東行庵入り口のバス停で降り、右折すると、左手に一里塚があった。「1里塚にはエノキが植えられている」と聞いていたが、実際に見かけたのは初めてである。ここにも確かにエノキが植えられている。しか…

三田尻御茶屋(英雲荘) 庭園

3月7日(月) 三田尻御茶屋へ向かった。ここも交通の便が悪く、歩いていくことにした。知らないところだと、東西南北が分からず、どの方向へ向かっているのか分からない。太陽を見ると南へ進んでいるようだ。三田尻という名前が出てきた。どこかで聞いた覚えが…

毛利庭園 盆栽のような植込み

3月6日(日) 左にカエデ、右にマツの並木が続く。葉のない冬でも素晴らしい景観の道である。新緑、紅葉の時期はなお一層の景観が楽しめるだろう。この道は毛利庭園へつづく参道である。 参道の奥には古めかしく、荘厳な門が控えている。門の左側にはアラカシ…

樹齢1000年のイヌマキと樹齢800年のケヤキ

3月5日(土) 周防駅から天満宮を目指した。広い参道を進むと奥に煌びやかな社殿が見えてきた。楼門の上に周防天満宮と書かれている。天満宮は道真が亡くなった翌年の延喜2年(904年)に創建され、菅原道真を学問の神として祀っている。 周防の天満宮 境内はた…

菜香亭の庭園

3月4日(金) 雪舟庭園を出て、バイパスへ出ると、白バイが止まっていた。「何かあったのだろうか」と見ていると、白バイは走り出した。「単なる交通取り締まりか」と思った。 ここから次の見学地まで、再び歩くことになった。あの長いトンネルを貫けることに…

雪舟石庭

3月3日(木) 瑠璃光寺を出て、やまぐち郷土名産館で軽い食事をとり、雪舟庭園を目指した。ここからは交通の便がなく徒歩で進むことにした。30分ぐらい歩くことを覚悟して進んだ。 やまぐち郷土名産館 山口バイパスへ出るまでは、交通量が少なく、のんびりと街…

香山公園と瑠璃光寺の五重塔

3月2日(水) 香山墓地から香山公園、瑠璃光寺へと向かった。薄暗かったところから明るいところへ出て、視野が開けてきた。周りには梅園が広がっている。コウバイ、ハクバイが鮮やかである。 梅園 淡いコウバイに目が惹き寄せられた。コウバイはもう少し赤いも…

サルスベリの樹の上にマツ、ヒノキの木が宿っている

3月1日(火) 新山口駅からバスに乗り、藩庁門を訪れた。資料等によると、幕末に萩城から山口に移転されたものであるという。切妻造りの屋根をはじめ、荘厳なつくりが目を惹く。門がこのような豪華なつくりだから、当時は想像を超える姿だったと思える。外側に…

北陸への旅 環水公園のイルミネーション

2月16日(火) 地下道に入ると、両側に美術作品が展示されていた。ここを通った時、素通りの気持ちがあったが、何気なく目が注がれた。よく見ると、小学生や中学生の名前が書かれている。それを見て、「えっ」と驚かされた。小学校低学年の児童が素晴らしい作…

北陸への旅 富山県ガラス美術館

2月15日(月) 富山県に新しく開設されたガラス美術館がある。平成27年8月に開館したばかりで、外も中も真新しもののである。外観は、柱をイメージしたものが貼り付けられ、立体的になっており、よく見るビルの平面的な壁ではない。入り口には長い円柱が伸び、…

北陸への旅 富山県中央植物園(カエンボク)

2月14日(日) ホテルを出ると、雪景色が広がっていた。富山城が綺麗に見える。町の中には雪かきをしている光景が見られる。 富山城 今朝の新聞に「カエンボク」の花が咲いているという記事があった。カエンボクは大きくなり、天井に迫っているので、近く剪定…

北陸への旅 相倉(あいくら)集落

2月13日(土) 菅沼集落から少し離れたところに相倉(あいくら)集落がある。ここが今日の最後の訪問地になっている。時刻は午後4時近くになっているので、薄暗くなってきている。 集落へは坂道が続いている。道は暗く、凍結しているので、滑りやすい。気を…

北陸への旅 菅沼集落

2月12日(金) 白川郷の合掌集落を見学し、豪雪に耐え抜く雪国の生活の一面を見ることが出来た。環境と生活を密接に結び付け、厳しさに絶えず戦ってきた昔の人の努力と知恵には素晴らしさを感じる。 白川郷からもう1つの合掌造りの里、菅沼集落を訪れた。こ…

北陸への旅 白川郷の合掌集落

2月11日(木) 長く吊下る氷柱 雪の中の合掌造りの家 合掌造りとはどんなものだろうかと、1軒へ入ってみた。入ったところには囲炉裏があり、炭火が赤く燃えていた。炭の火を見るのは何十年ぶりだろうか。昔の暖かさが思い出された。 小さな火鉢に僅かな炭を…

北陸への旅 白川郷

2月10日(水) 白川郷は豪雪地帯で、天気が悪いと聞いていたので、厚着をしてきたが、着いてみると、全く違っていた。「冬の太陽が照りつけている」と思えるほど暖かく、眩しい。小さく見えた合掌造りの家も近づくとだんだん大きくなってきた。合掌に組まれ…

北陸への旅 白川郷へ着く

2月9日(火) バスは、再び緩い坂を上り始めた。「右下がそうですね」と車掌さんが近くの人と話している。右下に合掌造りの家が見えるらしいと推測した。直ぐに目を移すと、下の方にかすかに合掌造りの形のような家が数件見えた。ここが五箇山の合掌造りの集…

北陸への旅 新高岡駅から白川郷へ向かう

2月8日(月) 新高岡駅を出ると雪が厚く積もっていた。足で踏みつけると「ギュー」と軋む音がする。駅舎そのものは大きいが、駅舎から少し離れると、駅前はまだ開発されておらず、空き地が続いている。 新高岡駅前 ここで白川郷行きのバスを待った。案内所の…

北陸への旅 茶屋町

2月7日(日) 浅野川大橋を渡ったところに茶屋町がある。茶屋町を茶屋街(ちゃやがい)と書く資料もある。「茶屋街」を「ちゃやがい」と読ませるのは、昔の遊郭にあった茶屋の負のイメージを持たせないためらしい。 参照:http://www.natsuzora.com/dew/ishi…

北陸への旅 兼六園(キササゲ)

2月6日(土) 斜面を下りようとすると、テレビ局の人だろうか、じっとカメラを構えている人がいた。「何があるのだろうか」と近づくと、赤いウメが咲いていた。地元ではすでにウメは咲いているが、寒い金沢ではこれから咲くのかと思い付いた。局の人が撮影し…

北陸への旅 兼六園(兼六園熊谷桜)

2月5日(金) いろいろなマツが見られるが、葉が短くなったマツがあった。脇に「初代姫子松」と書かれた立て札がある。この姫子松は、昭和45年(1970)に、呼び接ぎのために植えられた若木が育ったもので、2代目だという。 参照:http://shofu.pref.ishikawa.j…

北陸への旅 兼六園(金沢の下町風景)

2月4日(木) 兼六園へ向かうと、空模様が不安定で、青空が見えるところがあり、暗い雲も見える。太陽も出たり、隠れたりしている。 桂坂口から入った。入り口は、大きな樹で覆われ、暗くなっていた。枝を横に長く伸ばし、沢山の葉をつけたこの樹は、金沢駅…

北陸への旅 武家屋敷(野村家の庭)

2月3日(水) 武家屋敷の1軒へ入ってみた。入り口を入ると、甲冑が飾ってあった。野村伝兵衛信貞が着用した甲冑だという。ここの庭が美しいと評判であるので、早速廊下に出て庭を臨んだ。庭の大部分を雪が覆っているので、よく分からない。見えたのは、廊下…

北陸への旅 武家屋敷

2月2日(火) 金沢駅 1つの目的が果たせたので、再び本を読み始めた。長岡駅は気が付かないうちに通り過ぎ、「間もなく、魚津駅です」のアナウンスが聞えた。「あっという間だなぁ」と思った。本を読むことを終え、外を見て行くことにした。雪は降っていない…

北陸への旅 浅間山

2月1日(月) 1月24日(日)、北陸地方に大雪が降った。「旅行予定地の金沢はどうなっただろうか」と心配になった。北陸新幹線の運行情報を見ると、平常通りであると報じられている。 北陸新幹線 交通に支障がないと分かり、不安ながら東京駅から北陸新幹線…

養老渓谷 紅葉紀行 12

12月23日(水) 粟又の滝で養老渓谷行きのバスを待った。まず、バス停で時刻表を確認した。このバスに乗らない帰れなくなるので心配だった。時刻表を見ると載っていた。「やれやれ」と一息つけた。バスが来るまで時間があるので、道路上から滝を見下ろした。…

養老渓谷 紅葉紀行 11

12月22日(火) 前方に人だかりが見えてきた。あそこが粟又の滝のようだ。そう思うと足が軽くなり、足取りが速くなった気がする。どんどん人の数が多く見えてくる。滝も見え出した。ようやく到着点へ達した。多くの人が滝を囲んでいる。養老の滝は落差を感じ…

養老渓谷 紅葉紀行 10

12月21日(月) 遊歩道を歩いていると、赤い実を見つけた。一寸見ると、ヒヨドリジョウゴの実に似ている。しかし、ヒヨドリジョウゴの葉には耳があるのが、この葉にはない。また、ヒヨドリジョウゴには毛があるのにこれはほとんど毛がない。調べると、ヤマホ…

養老渓谷 紅葉紀行 9

12月20日(日) 右へ曲がると、直ぐに水月寺が見つかった。右側に大きなイチョウの樹があり、葉が真黄色になっていた。畑道に入ったようだ。沿道には農産物の直売店がある。幻の滝はこの先らしい。「有料」と書かれた店があった。そばなどを扱っているようだ…

養老渓谷 紅葉紀行 8

12月19日(土) 20分歩けば、老川の紅葉のところまで行けるのではと思い。歩き続けることにした。これから歩くのは国道81号線のバス道路になる。12時10分発のバスがあるとすれば途中で追い抜かれることになる。歩き続けていると、時々観光バスに追い抜かれた…