公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

夜警パトロール第3日目

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 今年もあと。2日が過ぎれば新年になる。先日、町内にある神社で餅つきが行われた。昔は、彼方此方で臼を出し、杵でもちを搗く風景が見られたものだが、最近はほとんど見かけない。臼が消え、餅つき機が販売され、それを利用した時期もあったが、今はその機械も見かけない。餅は1年中スーパーなど販売されているので、正月に限らず、何時でも食べられる状況になっており、何も手間暇をかけつくる食べ物ではなくなってしまった。便利になったことはいいことだが、節目や慣習が消え、季節が変わっても、生活様式は変わらない時代になってしまった。
 1年の最後の町内の行事として、夜警パトロールがあるが、この夜警パトロールも消えようとしている。昔の木造建築からマンションや耐火性の建物が多くなり、火災が起きることは、まずありえなくなってきている。このような生活様式の変化から夜警パトロールの必要性を感じなくなった人も多くなってきている。今では、既に、夜警パトロールをやめてしまった町会があることも聞いている。我が町内会は、下町にあることもあり、昔ながらの行事が細々と生きている。
 昨日は、寒く、夜警パトロールを終えて帰る時は、寒々としていた。1時間ぐらいだが、寒中を夜警パトロールすることは大変なことである。それもみんなボランティアでやってくれている。有難いことである。拍子木の音、火の用心の声を聞き、「はっと、火の始末の意識が生まれれば」それでも、夜警パトロールの成果はあったと思える。昔は、一旦火を消しても、残り火があり、それが火災に結びついたこともあった。いまは、ボタン1つで火は消え、残り火を気にする必要はなくなった。何もかも便利になったが、「人には必ずどこかに落ち度がある」ことを肝に銘じ、生活の仕方を振り返ってみたいものである。
 今日集まってくれた人もみんな有志で、みんな頑張ってくれている。温かいお茶やコーヒーを飲みながら、歓談した。今日の参加者には、皆さんの歩調で歩けない人も来てくれている。ボランティアに参加してくれるのも意識の問題だと分かる。健康の話が出って来た。高齢になると皆何処かがおかしくなって来る。そして、そこがきっかけになり、2か所、3か所へと波及してくる。何とが食い止めなくてはと思うが、次第、次第にからだが動かしにくくなってしまう。いろいろな話題が出たこともあり、今日は出発が少し遅くなってしまった。
 8時過ぎ、寒い中を皆さは夜警パトロールへ出て行った。「チャキ、チャキ」「火の用心」と拍子木と掛け声が町内へ響き渡って行った。殆ど家は窓を閉め切り、皆さん暖をとっている。この声が届いただろうか。声を聞きつけて、「ご苦労様」と声をかけてくれる人もいる。今日は、寒いが、昨日よりは風がないようだ。9時近く、今年最後の夜警パトロールを終え、皆さん神社へ帰って来た。「お疲れ様でした」何のおもてなしもできなかったが、一仕事を終えた皆さんには充実感が見られた。
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歓談風景

撮影:1229

  記  平成301229日(土)