公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

養老渓谷 紅葉紀行 9

1220日(日)
 
 右へ曲がると、直ぐに水月寺が見つかった。右側に大きなイチョウの樹があり、葉が真黄色になっていた。畑道に入ったようだ。沿道には農産物の直売店がある。幻の滝はこの先らしい。「有料」と書かれた店があった。そばなどを扱っているようだ。この奥が幻の滝になっている。見晴らし台へ出ると、上から幻の滝の全景が見えた。水が音を立てて落ちている。大きい滝ではないが。水量が多く、紅葉を通して見ると、綺麗な絵になる。
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幻の滝の全景
 
 滝に降りる仮設の階段が設置してある。簀子を裏返ししたようなところもあり、注意して下りて行かないと危ない。下へ降りると、日が差さない谷間なので、寒さを感じる。滝の水が流れ落ちる所だけが削り取られ、青黒い岩肌が見えている。その岩肌には斜めに傾いた地層が見える。滝つぼの水面には穏やかな波が立っている。滝壺の先を見ると、両側の崖に挟まれて暗い。流れ出た水は、その底を川となり、近くの養老川へ向かって流れ込んでいる。谷底から見上げる滝も見応えがある。ほとんど人がいないので、静寂さが漂い、流れ落ちる水の音だけが響いている。幻の滝から出るには、いま来た仮設の階段を上らなければならない。設けられた手すりを辿り上って行く。かなり急なので途中何回か休みながら上って行った。
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 幻の滝

 畑道へ出て養老川へ向かった。坂を下りていくと、目の前を養老川は流れていた。太陽を背にして流れているので、川の流れは北へ向かっているようだ。下流の崖から紅葉したカエデの樹が伸びている。ここから粟又の滝まで遊歩道が続いている。
 遊歩道を歩き始めると、上の方に紅葉の景色が見えてきた。日の当たっているところは紅葉が進んでいるが、遊歩道付近は遅れているようだ。
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 日の当たっているところは紅葉が進んでいる

 遊歩道を進むと湿った崖が目に付く。前日の雨が影響していることもあるが、この辺りは湧き水も多い。山から流れて来た小さな流れがあった。勢いよく水を噴出しているところは小さな滝そのものに見える。
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 湧き水の流れ
 

撮影:12月4日

養老渓谷 紅葉紀行 10 へつづく
 
  記  平成27124日(金)