雪舟石庭
3月3日(木)
やまぐち郷土名産館
山口バイパスへ出るまでは、交通量が少なく、のんびりと街中の風景を楽しみながら歩いた。山口バイパスへ出ると、やはり交通量が多くなり、荷物を積んだトラックなどがかなりのスピードで走って行く。途中トンネルがあった。出口が見えないので随分長いトンネルに思えた。トンネル内は排気ガスが多いので、早く抜けようと速めに歩いた。早めに歩くと厚着をしていたせいか汗が滲んできた。トンネルを貫けると信号が見える。あの信号を左に曲がれば雪舟庭園へ行き着く。トンネルを貫けたので、汗をかかないように上着を1枚脱ぎゆっくり歩き始めた。信号を左折すると、真っ直ぐ進む道と右へ進む道とに分かれている。「果て、どちらへ進むのか・・・」と迷った。目につく案内が見つからない。取りあえず、真っ直ぐ進んでみた。このまま行くと住宅街へ入ってしまうように思えた。右の道を進むのではないか、と元へ戻った。すると、消えかかった矢印が見つかった。この案内だと、余程注意しないと見過ごしてしまう。
雪舟庭園の門へ行き着いた。史蹟名勝常榮寺庭園と書かれた石碑があり、門の左には雪舟像があった。雪舟は室町時代に活躍した水墨画家として知られている。これから見る雪舟庭園は、大内政弘が雪舟に命じて築庭させたといわれている。雪舟の名前は名高いので、素晴らしい庭園が見られるだろうと期待した。
雪舟庭園の門
雪舟像
1つ門を入ると、また門があった。ここには「常栄寺専門道場」と「無門關提唱」などと書かれた看板が掛けられていた。「えっ、この中が庭園」とやや気が抜けた気持ちになった。
建物の中に入ると、石庭が見えた。大きな石、白色の小さな砂利、苔の小山がうまく配置されていて、砂利には曲線模様が描かれていた。
2番目の門
石庭
石庭
ここの建物の裏へ回ると広い庭園がある。この広い庭園が、雪舟が手掛けた庭園である。一望した時、奥にある池の水が干され、大きな石が縦横にごつごつ並べられているだけで、素晴らしい景観とは思えなかった。2月のこの時期が悪かったのかもしれない。池に水を満たし、石の間を緑で埋めて見ると、素晴らしい景観になることが分かる。奥の竹や樹木の緑と合わせると、一層素晴らしい景観になる。やはり雪舟の力量の素晴らしさが伝わって来る。
雪舟石庭
つづく
撮影:2月22日
記 平成28年2月28日(日)