公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

養老渓谷 紅葉紀行 12

1223日(水)
 
粟又の滝で養老渓谷行きのバスを待った。まず、バス停で時刻表を確認した。このバスに乗らない帰れなくなるので心配だった。時刻表を見ると載っていた。「やれやれ」と一息つけた。バスが来るまで時間があるので、道路上から滝を見下ろした。下にはまだ多くの人が滝を見つめている。車も引っ切り無しに通る。時々バスも通り、すっかり観光化されている様子が分かる。40年前、このような状況になると、誰が予想しただろうか。崖の影に23台の車を置くスペースしかなかった記憶が残っている。滝へ通じる道も細く危なかしい階段だった。すれ違うことは出来なかた。昔を思い浮かべ、辺りを見ていると、バスが来た。

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観光化された粟又の滝:バス停付近
 
座れないかと思ったら、運よく後部席へ坐ることが出来た。バスは歩くよりは速い。気が付いたときは、及川を過ぎ、旅館街へ入っていた。いくつかの旅館の名前はよく覚えている。皆さんとここへきて、宴会が行われたことを覚えている。バスが坂を上ると、もうそこは養老渓谷の駅だった。外の景色をよく味わう暇もなく、バスは駅に着いた。気動車が出るのは16時01分である。それまでまだ時間があるので、駅の付近を散歩した。駅の左側に綺麗なカエデが見えた。写真を撮っている人もいる。間近見る紅葉で、11枚の葉がよく見える。

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小湊鉄道鉄道バス:このバスで帰って来た

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綺麗に紅葉したカエデ
 
ホームへ入ると、イルミネーションの飾りが見えた。昼間は気が付かなかったが、この時間になると、イルミネーションが光り出したので思い出した。小湊鉄道はイルミネーション列車やトロッコ列車が走ることで話題になっている。まだ周りが明るいので目立たないが、LEDランプが輝き出している。あと1時間もすれば、美しい光景を映し出すだろう。

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気動車が走り出した。1つ駅を越えるごとに、ホームに飾られたイルミネーションが明るさを増してきた。飯給駅で停車した時、急いでオームに出て撮影した。慌てて撮影したので、焦点ボケしてしまったが、記録に残せた。里見、久保とくると、周りが少し暗く成って来たので、イルミネーションの明るさが目に付くようになった。鶴舞駅ではイルミネーションの描く立体が分かるようになった。養老渓谷から飯給の間も今頃はイルミネーションが輝き出していることを想像した。

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イルミネーションを楽しんでいるうちに気動車牛久駅を越えた。しばらく進むと海の方に夕焼けが見え、その中に三角形をした黒い巨大な物体が映っていた。「何だろう」と訝った。もしかしたら富士山かも知れない。突風が吹きまくった後なので、空気が澄んでいるようだ。富士山に間違いない。気動車の中の多くの人は夕焼けの中に黒く映る富士山の絶景を見つめていた。昼間見た養老渓谷の紅葉に加え、今見る富士山の絶景が今日の紅葉の旅を優美に飾ってくれている。気動車五井駅へ近づくと、夕焼けは見えるが、富士山の姿はなくなった。目を左から右へ、右から左へ移動させたが、富士山は見つからなかった。
 
完了

撮影:12月4日


  記  平成27124日(金)