公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

大きくなったコウバイの花芽

1224日(木)
 
 風が吹くと冷たいが、外は暖かい。これから寒さが増してくる冬を迎える陽気とは思えない。暖かく穏やか日なので、公園の樹木の冬芽を見た。家のハクバイが1輪咲き出したので、「公園のコウバイはどうだろうか」と見ると、丸く膨らんだ花芽がたくさんついていた。花芽は全体が短い毛で覆われ、褐色からピンク色を帯び出している。特に上の方の鱗片はピンク色の部分が多くなっている。
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大きくなったコウバイの花芽
 
 次にオオデマリを見た。冬芽は対生しており、鱗片は茶褐色で、表面に短い毛が密生している。横に白色がかった筋が見える。この筋から冬芽が割れてくるのではないかと思っていたら、撮影した写真の中に偶然開き始めているものが写っていた。開き始めた冬芽を見ると、既に中に小さな花芽が出来ているようだ。昨年は4月に開花を見ている。来春は早めに咲き出すのだろうか。
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オオデマリの冬芽:対になっている

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オオデマリの冬芽:中央から割れ、中が見え始めた
 
 公園にはシダレザクラ1本ある。大きなケヤキの陰にあるので、花のつきが悪い。しかし、ソメイヨノやオオシマザクラの後に咲くので、花期には公園が明るくなる。ただ、花の色が薄いピンクの上、陰にあるので、人目に触れにくい。冬芽を見ると、鱗片に毛が密生していて、どのようになっているのか分かり難い。
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 シダレザクラの隣にハナミズキがある。ハナミズキケヤキの影響を受け、花のつきが悪い。幹は上へと伸びているが、下の枝にはほとんど花芽がついていない。ハナミズキの冬芽は笠状の独特な形をしている。鱗片には毛が無いように見えるが、よく見ると、短い毛が沢山ある。
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  シダレモモは、昨年枝が地面近くまで垂れていたので、強く剪定した。そのためか、発育が悪いように思える。冬芽は新緑の枝先についいている。例年冬芽がはっきりしないが、今年は数が少ない上に、やはりはっきりしない。沢山の毛で覆われているところは例年と変わりない。
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 シダレモモの冬芽
 
 ボタンの冬芽は大きい。既に一番外側の鱗片は剥がれようとしている。中から赤い新しい芽が6分程度出てきている。この中にまた別の花芽が入っている。今見る冬芽はかなり大きいが、中の花芽が開くまでにはこれから長くかかる。
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ボタンの冬芽
 
撮影:1222
 

  記 平成271222日(火)