公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

北陸への旅 菅沼集落

212日(金)
 
 白川郷の合掌集落を見学し、豪雪に耐え抜く雪国の生活の一面を見ることが出来た。環境と生活を密接に結び付け、厳しさに絶えず戦ってきた昔の人の努力と知恵には素晴らしさを感じる。
 白川郷からもう1つの合掌造りの里、菅沼集落を訪れた。ここは白川郷へ来る途中、道路の下の方に見えた集落である。
 バス停に降りると、合掌造りをした小さな待合所があった。合掌造りの里ということが分かる。菅沼集落はここから坂を下ったところにあり、9戸の合掌造りの家が現存しているという。
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雪深い菅沼集落

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雪深い菅沼集落

 菅沼集落を一望できる展望台があるというので、そちらへ向かった。集落を通り抜け坂道を上って行った。上の道路近くへ出たが、展望台らしきところは見つからなかった。近くに「展望台コース」と書かれた標識があり、それを辿ると、雪原へ出てしまった。ここの雪原が展望台なのかもしれない。とても中へは入らないので、諦めた。
 道を進むと、案内板があった。それによると、もう1つの集落があるらしいことが分かった。そこへ通じる道はトンネルになっている。歩き始めると、中は狭いが明るく、綺麗に整備されている。中央付近にエレベータがあった。それに乗り、上の階へ出た。こちらに来る人はほとんどいないようだ。
 歩き出すと、右側に「五箇山の籠渡し」と書かれた案内板があった。庄川の右岸側は流刑地であったとのことで、橋がつくられず、つるでつくった綱に取り付けた籠に乗って渡ったと説明が書かれていた。秘境の中の秘境だったことが推測される。。
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流刑地であったことを説明している案内板
 
 ここへ来ると、再び日が照り出してきた。道の左右に合掌造りの家が見える。一見、人が住んでいそうも無いように見えたが、店の暖簾が出ているので、人がいることが分かる。前方の上に高速道路が見える。合掌造りの家は斜面にあり、周りは雪が深く積もっている。とても近くへは行く気になれない。この雪深いところで暮らしていた人は日用品などをどのようにしていたのだろうか。厳しい生活だったことが伺える。
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雪深い集落

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雪深い集落
 
 もう1つの集落を訪れる計画になっているので、ここの雪原を後にした。トンネルを貫けた所は山陰になっていて、薄暗かった。バスが来るまで時間があるので、近くの樹々を見た。 
 枝からたくさんの房が下がっている。果実の抜け殻であるが、マメ科の樹であることは間違いない。思い出すのはネムノキになる。ネムノキの幹は余り凸凹していない。この幹を見ると、黒褐色で、縦方向に筋があるようだ。しかし、雪が付着しているので、正確なことは分からない。後日調べると、この辺にネムノキがあるという資料が見つかった。
 
参照:

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ネムノキ;房がたくさん下がっている

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ネムノキの房

 樹を見ていると、もう1種類見つけた。冬芽を手掛かりに見ると、オニグルミではないかと思える。頂芽は大きく、いくつか纏まっているように見える。下の枝には一回り小さい冬芽がいくつかついている。葉芽の模様は可愛い犬の顔のように見える。
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オニグルミ?

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オニグルミ?の冬芽
 
つづく

撮影:126



  記  平成28128日(木)