オヒシバ、メヒシバ、コメヒシバの違い
8月28日(日)
オヒシバ、メヒシバ、コメヒシバの違い
穂が出てくればオヒシバとメヒシバの区別はそう難しくは無い。しかし、穂が出る前だとなかなか難しい。どこを見て違いを見分ければいいのだろうか。
観察メモ
オヒシバ
オヒシバは人に踏まれるところでも生えてくるがメヒシバは道の端などに生える。メヒシバより強靭に出来ているといえる。
全体の丈約65cm、葉の長さ約25cm、幅約6mm、小穂の枝の長さ約9cm、花枝の長さ約20cm、小穂の枝は1箇所からまとまって出ており、その数は6本。
下部の葉鞘に包まれた茎は扁平、葉鞘の葉との境は白くなっており、葉鞘の背中はV字になっている。
葉鞘の口にわずかに白い毛がある。葉の根元はV字形をして茎を包む。葉舌は1mmぐらいの薄い膜状。葉の根元の内側には白い毛がまばらにある。
葉の裏、縁はざらつく。葉の先端付近は波を打つ。節は白く膨らむ。
メヒシバ
全体の丈約110cm、葉の長さ約14cm、幅1.5cm、花枝の長さ約27cm、小穂の枝の長さ約13cm、小穂の枝のは4段にわたり、数10本、
葉は柔らかく、縁に波がある。表面は毛の存在は不明だが、触ると毛触りの感覚がする。裏は中肋が膨らんでいる。ここに長い白毛がめだつという人もいるが、ほとんど不明だった。葉は元から開いている。
葉鞘部分は扁平、葉鞘の口には白色の毛がある。葉舌は薄い膜と白色の毛状になっている。葉鞘は完全に茎を包まずV字に開いている。
茎の下部は地面を這い、紫色を帯びていて節(葉鞘)には毛があり、根が出ている。
コメヒシバ
全体の丈約34cm、葉の長さ約5cm、幅7mm、小穂の枝の長さ約7.5cm、小穂の枝は1箇所からまとまって出ており、数3本、花枝の長さ約19cm
葉は柔らかく、縁に波がある。裏表とも毛は無い。葉鞘の口は閉じていて、葉舌は薄い膜と白色の毛がわずかにある。葉は元から開いている。
節で大きく曲がり、起き上がる。地面を這う茎はムラサキ色をしていて節から根、茎を出し、茎は起き上がる。
以上から考えると
生育地を調べ、人の足が入りやすいところにあれば、オヒシバ。人の足が頻繁に入りそうも無いところにあり、日陰ならばコメヒシバ、それ以外ならばメヒシバと見当が付けられそうだ。
葉を調べ、細長ければオヒシバ、短く太めに見えればコメヒシバ、表面の肌触りが柔く、毛のような感覚だったらメヒシバとなりそうだ。
さらに、根元を見て茎の節から根や茎が立ち上がり、強靭のようだったらメヒシバ、ひ弱だったらコメヒシバ、節から根や茎などが出ず、茎が起き上がっていればオヒシバになる。
地上部をよく見て、茎が分枝しているのはオヒシバということになる。
いろいろ調べ以上のことが分かってきたが、ここにアキメヒシバ登場すると複雑になってくる。次回はこの辺を調べようと思う。
記 平成23年8月28日(日)