公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

浦島公園「サルスベリが満開になる 1」

82日(水)
 
サルスベリの花が咲き出し、公園が華やかになってきた。この花を最初見た時、1つの花がどのようになっているのか、複雑で分からなかった。以前、サルスベリの花について調べ、下記のようなことが分かった(資料)。
・萼は球形で、6裂、ときに紅色
・花弁は6枚、円形で、しわがある、基部は爪状
・おしべ多数、 外側の6本が長い
・めしべはおじべの上へ出る。
資料をを確認しながら見直した。花弁の基部が爪状部になっており、外側の長い雄しべの花糸と似ている。どちらを数えるにも、花弁か、葯のどちらにつながっているか、確認しながら数えた。花弁は6枚、長い雄しべは6本、太い雌しべが1本数えられた。
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 公園内は時々草刈り機で駆られるので、花を咲かせる草がめっきり少なくなってきている。草刈りが行われるのは花壇の中なので、子供たちが走り回るところは草が残されている。子供たちが走り回り、普段人の足が入るところは、水分が少なく、地面が固いので、草が生育するには条件が悪いところである。しかし、こんなところでも、出現してくる草がある。
 いまは、コスズメガヤが沢山出ている。コスズメガヤは大きな株をつくらず、葉、茎を地面に伏すように広げている。茎につける葉の数は少なく、茎は先の方で、斜め上へ立ち上がり、その先に花序をつけている。立ち上がった花序を見ると、葉鞘、鞘口には白毛がある。茎から互生に小穂をつける枝が出て、その枝はさらに小枝に分かれている。枝先の小穂には78個ぐらいの小花があるようだ。
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スズメガヤ:葉や茎は地面に伏している

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スズメガヤの花序

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スズメガヤ:葉鞘、鞘口の白毛

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 スズメガヤの花序

 大分広い範囲をコスズメガヤが占めているが、滑り台の足元にぽつんとオヒシバが1株見えた。このオヒシバもスズメガヤと同じ体形をしている。この体形は踏まれることに対しての抵抗力を強くしていると考えられる。穂を写真に撮ると、花が咲いているのが分かった。葉の付け根の葉鞘、鞘口にはコスズメガヤと同様白色の毛がある。
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オヒシバ

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オヒシバの小花

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 オヒシバ:葉鞘、鞘口の白毛

 花壇を見ると、広場のように人の足が入らないので、土が柔らかい。このようなところにはメヒシバが見える。メヒシバはオヒシバと違い群生する。ここでは、シャリンバイを覆いつくすほどの勢いがある。よく見ると、メヒシバも花を付けていた。花はオヒシバと同じような花である。
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メヒシバ

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 メヒシバの小花

 オオアレチノギクが見えた。以前はよく見た花だが、草刈り機で駆られ始めてからは見る機会が少なくなった。草刈り機は便利だが、こういう機械を使ことで、徐々に草の生態系が変わってくるのではないかと気になる。
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オオアレチノギク

撮影:727

記  平成30730日(月)