ハエドクソウが見えた
6月16日(金)
湿原へ下り、木道を渡って行った。湿原なので、どちらも同じような植物が繁茂しているものと疑問すら感じていなかった。今日見ると、右側にはオギがあり、左側にはヨシがある。木道を挟み2分されているように見えた。「不思議だなぁ」と思い、よく見直したが、やはり2分されていた。ヨシ、オギの生育環境を調べると、ヨシの方が水気のある方に生育するというが、このでは右と左で水については大きな差はなさそうに見える。
右側:オギ 左側:ヨシ
オギ
ヨシ
古民家の入り口へやって来た。門の前に植込みがあり、季節ごとにいろいろな花や果実が見えてくる。今日はオニシバリの赤い果実が見られることを期待していた。近づいてみると、真っ赤に染まった果実が沢山見えた。色が鮮やかなので、近くを通る人は大抵ここで足が止まる。花は緑色で、目立たないが、この果実は1度見たら誰でも強い印象を受ける。
オニシバリの赤い果実
古民家の庭へ入ると、ピンクのシモツケの花が見えた。シモツケは自宅近くの公園にもあるが、今年は未だ花を見ていない。ここでの開花を見ると、恐らく咲いていることだろう。5花弁の小さな花だが、沢山の小花が1つの大きな塊になり咲くので、見事に見えてくる。
古民家の奥の花壇を見ると、オカトラノオが咲いていた。先日(6月2日)、三ツ池公園で見た時は、花序の先が出だしたところだった。こんなに早く花が咲き出すのだろうか。牧野新日本植物図鑑などには「オカトラノの花冠は5片に深く裂け・・・」とあるが、この花を見ると、5片に裂けているものと6片に裂けているものとが混在している。三ッ池公園のオカトラノオは6片に裂けていた。
奥へ回るとアジサイが咲いていた。今、どこでもアジサイが青く、赤く色づいている。アジサイのシーズン到来と思える。先日、アジサイについて調べたら、花火のように見えるこのアジサイは「隅田の花火」という名前が付けられていた。アジサイの名前にもいろいろあるので、調べ始めると面白い。
隅田の花火?
沼の脇の暗いところへ入ると、ハエドクソウが見えてきた。よく見ると何本もある。薄暗いせいか、この写真を撮るのが難しい。昨年、何度も撮影したが、鮮明な写真が撮れなかった。今日は再挑戦になる。やはり焦点が合わせづらい。マクロで撮影して、確認してみると、上手く撮れていなかった。
ハエドクソウ
ハエドクソウの撮影を諦めて次へ移動した。木道の下にツリフネソウがある。木道の下を見ると、大きな葉をつけたツリフネソウが見えてきた。沼から流れ出る水路脇を見ると、このツリフネソウが続いているのが見える。これほど沢山あるとは、今まで気が付かなかった。このツリフネソウの上には、既に花期を終えたシャガがあるが、花が無くなってしまうと、何処にあるのか分からない。
ツリフネソウ
ツリフネソウ
撮影:6月7日
記 平成29年6月11日(日)