公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「クマノミズキが咲く」

618日(月)
 
 古民家の中ではホタルブクロ、ヤマホタルブクロが沢山咲いており、2つの違いが大分分かってきた気がしてきた。門を出て、オニシバリのところへ行った。真っ赤な果実に目が惹き寄せられた。毎年見るが、この鮮紅色には吃驚させられる。
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 オニシバリの果実

 オニシバリの隣にハナイカダがある。ここにハナイカダがあったことは、つい先日に気が付いた。牧野新日本植物図鑑によると、「雌雄が異株で、葉は互生し、柄があり、卵円形で先端は尖り、細かい鋸歯があり、歯の先端はひげのようになっている」と説明されている。この膨らみのある楕円形の葉を見た時、どのような表現がいいいか考えたが、「卵円形」の名前を見て、成る程と思った。また、この葉の鋸歯の部分を拡大すると、鋸歯の先端が棘状に見え、随分特徴のある鋸歯をしていると思った。牧野さんはこの棘のような鋸歯をひげと表現している。花は初夏に咲くとあったが、既に、果実に成っている。花が見られなかったのが残念だ。
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 ネムノキの第2休憩所へ来ると、ピンクのシモツケの花が見えた。先日近くの公園で咲き始めたのを見ているので、「ここでも咲いたか」と思った。この花は6月に1度咲き、9月頃に再び咲く。1つの花は小さな花だが、たくさん集まり大きな塊になると、見栄えが出てくる。小花は5枚の花弁が外側へ反り返り、雄しべが突き出ている。
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 ここから園道へ出ると、この道沿いにオカトラノオが群生している。先程も、この先の園道でオカトラノオが咲き出したのを見て来た。ここは群生しているので、見事な光景が見られるのではと期待していた。ところが、ここのオカトラノオは蕾の状態だった。「咲いているのが何もないとは・・・」と思いながら周りを探したが、やはり咲いているものは1つもなかった。「場所によって開花が大分いがうなぁ」と思った。
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オカトラノオの群生地

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 再び畦道へ戻って、歩き出した。クサレダマが大きくなっている。花がないと、このクサレダマと、ミソハギを間違えやすい。先日は、間違えてしまった。葉をよく確認すると、クサレダマは3枚の葉が輪生しているのに対し、ミソハギは対生している。
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クサレダ

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クサレダマ:3枚の葉が輪生
 
 畦道を歩いていると、園道際に白色の花を付けた樹が見えた。見た瞬間、「あれはクマノミズキではないだろうか」と思った。四季の森公園では、クマノミズキが何時咲くのか、何時咲くのかと何度も見に出かけた。それだけに、この花を遠くから見た時、「クマノミズキ」と思えた。早速園道へ出て、近づいた。
 葉が対生であることを確認し、大きさを計測した。長さ14.5cm、幅7cm、柄4cmであった。表裏に多少の毛が見られる。白色の花弁は十文字で、花の直径が1cmと小さい。
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クマノミズキ:畦道から

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クマノミズキ:園道から

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クマノミズキの葉:対生

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クマノミズキの葉の表面:多少の毛が見られる

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クマノミズキの葉の裏面:多少の毛が見られる

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 クマノミズキの葉の花

撮影:68

  記  平成30615日(金)