公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

セキレイの道に見る花

615日(木)
 
 久し振りに都筑区にある自然生態園へ出かけた。ここは日曜日と祭日にしか入れないので、前から何度も考えていたが、中々機会が巡ってこなかった。セキレイの道へ出ると、駅からの繁華街が嘘のような静けさで、沢山の緑に包まれている。ランニングする人、家族でハイクをしている人と人の通しが絶えない。
 園道へ入って、直ぐに目にしたものは、ワルナスビだった。ワルナスビを見ると、イヌホウズキを思い出す。2つの花の色、形がそっくりである。茎を見ると、ワルナスビに棘があるが、イヌホウズキには棘がない。この棘の存在を見れば、2つの区別はつく。最初、花の違いを見て区別しようとしたが、花はそっくりで、どっちがどっちだか分らなかった。その後、大きさを計測してから違いが分かるようになった。ワルナスビの方が一回り大きい。
イメージ 1

イメージ 2
 ワルナスビ

 園道に、今、シーズンを迎えているアジサイが見えてきた。日陰の緑の中に咲いているアジサイは引き立つ。緑と青の彩りはよく似合う。花を見ていると、気持ちの濁りが消え、清々しくなってくるようだ。このアジサイガクアジサイになる。
イメージ 3
アジサイが続く

イメージ 4
 
 ドクダミが彼方此方に見えるが、「この光景はすごいなぁ」と思った。大きな群落になっている。先日、ドクダミの小花は、「雄しべが3個で、これと花柱が3裂した雌しべからなる」ということを知ってからは、親近感がわいた気がしてきた。ドクダミは日陰や、水辺にも沢山群生する。
イメージ 5
 ドクダミの群生

 キンシバイが咲いていた。沢山の枝が幹から垂れさがり、その先に花をつけている。花を見ると、黄色い花弁が5枚ある。この花によく似た花にビヨウヤナギがある。最初は、この2つの違いが分からなかった。その内、雄しべの長さが違うことが分かって来てから2つが区別できるようになった。ビヨウヤナギの雄しべば、キンシバイよりずっと長く、花弁から突き出ている。
イメージ 6

イメージ 7

 竹林の前に、再びアジサイが現れて来た。今度は玉状のアジサイである。1つの花玉が大きく、ガクアジサイとは別の趣がある。このあと、アジサイは続いて出て来る。
イメージ 8
 玉状のアジサイ

 ナツツバキがある。ナツツバキとヒメシャラはよく似ている。ヒメシャラの花が見えなくなったので、ナツツバキの花も終わったのではと思った。実際に、三ッ池公園ではナツツバキが散って仕舞ったところもある。しかし、舞岡公園では蕾の状態が続いているようだった。この2つを比べながら見ているが、ヒメシャラの方が早く花が咲くような感じがしてきた。このナツツバキを見ると、花が咲いている。
イメージ 9
ナツツバキ

イメージ 10
 ナツツバキの花

 セキレイの道を進んでくると、茅ケ崎公園へ出た。ここの草原を目にして吃驚した。今日は自然生態園とここの草原を見ようとしていた。ところが目の前の草原は綺麗に刈られてしまっていた。緑が広がり、見た目はいいが、草花を期待していた人には、残念な光景である。
イメージ 11
茅ケ崎公園

撮影:611

  記  平成29612日(月)