公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ホタルブクロとヤマホタルブクロの違い


615日(木)
 
 狐久保広場から中丸休憩所を目指した。ここからは道が細く、薄暗い。この道を塞ぐように大きなマユミの樹が被さっている。このマユミの樹を見るのは久しぶりである。マユミについては、既に、沢山の果実を見てきている。この老木のマユみにも果実が出来ているだろうと、上を見た。沢山の果実が付いている。老木に見えるが、生気が感じられる。
イメージ 1
大きなマユミの樹

イメージ 2
 マユミの果実

 急坂を上りきると、中丸休憩所へ出る。ここの広場の周りはサクラの樹が取り巻いている。その中のオオシマザクラの果実が目に入ってきた。赤、緑、黒と色々な色の果実が混ざっている。オオシマザクラの果実は緑から赤へ、そして黒へと色が変わっていくようだ。
イメージ 3

 ここからイヌシデの見られる松原越し休憩所へ坂を下って行った。この坂の両端に、先程確認したカラスザンショウがある。この樹で目が届くのは幹に見られる棘である。短いが鋭い。ここ過ぎ、松原休憩所の広場へ出ると、早速見えたのがホタルブクロである。このホタルブクロは、ホタルブクロ、ヤマホタルブクロのどちらだろうかと確認した。萼を計測すると、長さ2.5㎝、幅1.3㎝であり、副萼は反っていなかった。従って、これはヤマホタルブクロになるようだ。
イメージ 4
ヤマホタルブクロ

イメージ 5
 ヤマホタルブクロ:副萼

  コナラの樹の近くに、再びホタルブクロが出て来た。今度はどちらになるのだろう。再び、萼を確認することになった。長さ3㎝、幅は計測しなかったが、基が太く全体が細長い。ヤマホタルブクロの萼は幅が広く、短いという。これは一般のホタルブクロになるようだ。何度も、ホタルブクロの萼、副萼を見てきたが、漸く、2つの区別がつくようになった。
イメージ 6
ホタルブクロ

イメージ 7
 ホタルブクロ:萼が細長く、副萼が反っている

 畑側にかなり傾いたエゴノキがある。最初この樹を見た時は、貧弱そうに見えたので、あまり関心がなかった。ところが、貧弱そうに見えても、沢山の花をつけた時から注目するようになった。今は花が終わり、果実期に入っている。この樹で面白いのは、大きな虫こぶがつくことである。自然と目は果実より虫こぶへ行ってしまう。今日も大きな虫こぶが出来ていた。
イメージ 8
 エゴノキのムシコブ

 イヌシデを見たが、果実は見つからなかった。昨年は、ここのイヌシデで雄花、雌花、果実と見ることが出来たが、今年は、雌花が見られなかったし、また、果実を見ることが出来なかた。果実を見るチャンスはまだあるので、見続けたいと思っている。ここからは中丸休憩所へ戻らず。下の園道へ下りることにした。坂を下って行くと、崖に見えた下草は綺麗に刈られていて、何も見えなかったのが残念だった。
 
撮影:67

  記  平成29611日(日)