公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ツリフネソウ、カラスウリの虫えい、ヒメグルミの果実、ヤブマメ、ミツマタ」

1011日(木)
 
 はす池沿いに進み始めると、ツリフネソウが見えて来た。先日ここを通ったときは、この花の存在に気が付かなかった。一気に咲き出したように思える。先日はこの付近で、クズが池のヨシを覆うようになり、花をつけているのを見たが、今は、水辺にツリフネソウが進出している。ツリフネソウにこんなに繁殖力があるとは初めて知らされた。
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ツリフネソウ
 
 左側に紐のように膨らんだものが見えた。これは一体は何だろうか。蔓をたどると、カラスウリの葉が付いていた。これはカラスウリになるのだろうか。しかし、カラスウリはこのような果実はつくらない。いろいろ資料を見ていくと、下記の資料が見つかり、虫えいということが分かった。虫えいは、いろいろな植物に現れてくる。
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カラスウリ:虫えい
 
 はす池の一番奥に、クルミの樹が2種類ある。1つはヒミメグルミで、もう1つはシナサワグルミである。今、ヒメグルミには果実が出来ている。暗く、撮影し難かったが、楕円形の形が分かる写真は撮れた。
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ヒメグルミの果実
 
 はす池の端から戻り始めた。池はヨシが一面に繁っており、対岸は見ることが出来ない。この池を見ると、ヨシの周りにいろいろなものが犇めいている。アキノウナギツカミ、ミゾソバ、クズに混ざってツリフネソウも犇めいている。先日は、ここにツリフネソウは見えなかったと思ったが、「意外と、進出力があるのだなぁ」と思った。下の方にヤブマメが見えた。先程も藪の奥に見えたが、ヤブマメはこんな沼地のようなところで生育するとは思わなかった。このところ幾つかのマメ科の花を見て来たが、このヤブマメ、ツルマメ、タンキリマメ、トキリマメが交錯してきた。ヤブマメは葉の中央部から基部の方の幅が広く、トキリマメの葉に似ている。タンキリマメは中央から上の方の幅が広い。ツルマメだけが細長い葉をしている。
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ヤブマメ

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ヤブマメの花
 
 里山の崖を見ながら、はす池沿いに進み始めると、ピンクのツリフネソウが見えてきた。先日は藪の中にぽつんと見えたのだが、花数が急激に増えていた。ツリフネソウは水辺近くに咲く花と思っていたが、多少水辺から離れても生育するようだ。先日、ツリフネソウが伐採されがっかりしていた思いが、この光景から解放された。周りを見ると、道を挟んだ池の畔側にもツリフネソウが沢山咲いていた。今が最盛期のように思える。
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ツリフネソウの花

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池の畔側のツリフネソウ

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ツリフネソウとキツリフネ
 
 「これは何の樹ですか」と聞いた人がいた。「ミツマタです」の答えが返って来た。緑の葉に黄色く染まった葉が混じり、変身した姿からはミツマタのイメージが湧いてこない。この近くにはミツマタの樹が何本も植えられ、ミツマタ園のようになっている。
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撮影:106

  記  平成30109日(火)