公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「イヌゴマ、ツリフネソウ、キツリフネ、ヨシ、コバノカモメヅル」

922日(土)


 イヌゴマが咲いていた。対生する細長い葉が90度ごとに交差し頂部に、ピンクの花が輪生するように咲いている。全体に毛が多いが、唇形花のきれいな花である。舞岡公園と四季の森公園で見かけている。上唇は斜め上に立ち上がり、下唇は前へ伸び、先が3つに裂け、左右のものは三角形をした翼のように横へ突き出て、中央の大きなものは楕円形をし、前へ伸びている。内側には濃い紫色の斑紋があり、昆虫を奥へ誘っている。花弁の外側に毛が目立つ。2本の雄しべは上唇の内側に張り付くように上へ伸びている。雌しべは写真からは分からない。下記の資料では、「雄しべは4本あり、葯は濃茶褐色をしている。雌しべは白色で、先が2つに分かれているようだ。」と記録していた。
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イヌゴマの花と雄しべ

 

 藪の縁近くに濃いピンク色をした花がぽつりと見えた。何の花かと近くへ寄ってみると、ツリフネソウであった。先日、三ツ池公園へこのツリフネソウを見に出掛けたら、開花直前にしてバッサリと刈り取られていてしまっていた。そのため、今年は濃いピンク色をしたツリフネソウは見られないものと諦めていた。今日は、このツリフネソウが見られて、幸いであった。ツリフネソウは水辺近くに咲くが、ここは水辺から離れている。しかし、日陰の時が多いので、湿気があることは確かである。このツリフネソウも一風変わった形をした花である。花の様子については下記の資料に書いておいた。それを見ると、「花は唇形花で、上唇は上へ立ち上がっているのが1枚で、下
唇は2枚に割れ大きく前へ伸びている。従って、花弁の数は3枚になる。」と記録している。

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ツリフネソウ


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ツリフネソウの花 


 少し進むと、木道の右側が芦原湿原になり、その湿原が木道の右側に数ⅿ伸びている。この狭い湿原に黄色いツリフネソウが咲いていた。この花は1度、718に見ている(資料)。この時は既に花期は終わりの方に来ていたようで、花数が少なかった。そして、810日に見た時は花がなくなっていた。それが、濃いピンク色のツリフネソウの開花に合わすように再び咲き出して来た。この花の花期を調べようと検索していると、この黄色いツリフネソウの名前にキツリフネキツリフネソウの2つがあることに気が付いた。些細なことだが、どちらが正しいのだろうか。牧野新日本植物図鑑では、「キツリフネ」になっている。また、花期については、ツリフネソウは秋、キツリフネは夏となっていた。

資料:https://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/15951993.html

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 芦原湿原のヨシが花をつけていたので撮影した。ヨシはオギやススキに似ているが、広く、短い葉が上の方までつき、旗のようになっているので、区別がつく。片側になびいている穂を見たが、細い小穂が見えるが、開花していないようで、細かいところは確認できなかった。

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ヨシ

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ヨシの蕾

 コバノカモメヅルのところへ移動した。この花は何度か見ている。先日見た時、「そろそろ花も終わりかなぁ」と思ったが、未だよく咲いていた。赤紫色の風車のような花が特徴的である。

資料:https://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/15913728.html

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コバノカモメヅル


撮影:912


  記  平成30919日(水)