公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「イヌトウバナ、ヒヨドリバナ、キンミズヒキ、トキリマメ、ヤブタバコ、フジカンゾウ」


921日(金)
 
 「ハエドクソウはこんなに長い期間咲いているのかぁ」と思いながら進むと、花が終わりかけていそうなイヌトウバナが見えた。この花を見ると、トウバナの名前が思い出され、はて?、どちららだったかと錯覚に陥ることがある。トウバナは春に咲き、イヌトウバナの花は夏から咲いてくる。今年は826日に1度見ている(資料)。その時、花のつくりについて「唇形花で、上唇は上を向き、中央が浅くくびれ、縁は丸みを帯びている。下唇は3つに分かれ、中央が一番大きく、舌のように伸びている。」と確認している。
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イヌトウバナ
 
 ヒヨドリバナが見えた。62日、四季の森公園で見た時は白色の蕾だったが、718には同じ公園で、花が咲き出した。ところが8月に入ると、花が絶え、一時花が見えなくなった。それが8月中旬を過ぎると、再び蕾が見え始めて来た。今見ると、再び花が咲き出している。下記の資料によると、ヒヨドリバナの花期は810月と説明されている。今盛んに蕾が見られるのが不思議に感じていたが、花期を考えると、ごく普通のようだ。
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  キンミズヒキは果実が出来始めているが、未だ新鮮な花が見られる。この花も花期が長いと思ったら、下記の資料によると、花期は710月となっていた。
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 蔓性の黄色い花が咲いている。この花と同じ花を96日に三ツ池公園で見ている。その時は、葉や萼の特徴を見てトキリマメと判断していて、花そのものには触れていなかった(資料1)。マメ科の花は蝶形花なので、旗弁、翼弁、竜骨弁があることになる。写真を撮ってみると、旗弁、翼弁は分かったが、竜骨弁はよく分からなかった。竜骨弁がよく分かる資料を探したところ、資料2が見つかった。写真が鮮明で、ホッソリした竜骨弁が示されていた。資料2を参考にすると、試料の中央の白色のものが竜骨弁になるのらしい。
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トキリマメ:竜骨弁が不明

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トキリマメ:中央の白色のものが竜骨弁になるのか?
 
 ヤブタバコの花が見えてきた。今年は、既にヤブタバコに似たガンクビソウとコヤブタバコの花は見たが、ヤブタバコの花はまだ見ていなかった。ヤブタバコの花は葉腋に直接つくことから、枝全体を通してみると、ガンクビソウ、コヤブタバコとは区別がつく、しかし、花だけをとってみると、区別が難しくなる。
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ヤブタバコ

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ヤブタバコ

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ガンクビソウ

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コヤブタバコ
 
 このピンクの花の名前は何というのだろうか。遠目にはヌスビトハギに見えたが、近づいていくと、花が大きく、色が鮮やかなので、アレチヌスビトハギの気がしてきた。しかし、旗弁を見たが、アレチヌスビトハギの特徴である黄色い斑紋が見えない。更に見直すと、花数が多く、葉が3出葉でないので、アレチヌスビトハギとは明らかに違っている。そこで、「アレチヌスビトハギに似た花」で検索すると、似ている花の中にフジカンゾウがあった。更に、資料2を開いて確認すると、花、葉がそっくりであった。この花はフジカンゾウになるようだ。今まであまり目にすることがなかったが、今盛んに咲いている。
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フジカンゾウ旗弁に黄色い斑紋が見えない
 
撮影:912日ほか

  記  平成30918日(火)