ハクバイは終わっていた
2月18日(土)
今日は風がなく暖かいので、まず浦島公園のカンヒザクラを見て、浦島丘にあるブンゴウメ(アンズ?)の様子を見に出かけた。
ブンゴウメ(アンズ?)は浦島丘に2か所ある。まず、県営のマンションのあったところへ向かった。坂を上り始めると、風景が一変していた。崖が崩され、造成地に変わっている。ここにあった土はどこへ行ったのだろうと驚いた。人の使う機械力は驚異的なものだ。一寸した丘などは簡単に造成地に変えられてしまう。丘の上のマンションには居住者が入り生活している。
ブンゴウメ(アンズ?)のある小さな花壇へ来た。マンションが出来る前は、日当たりがよく、ここでいろいろな草花を見た。ところが、今はマンションの日陰になって仕舞った。見るも無残な環境へと変わってしまった。ブンゴウメ(アンズ?の冬芽は)大きく膨らみだしているか、ひょっとしたら開花しているかも知れないという期待は、忽ち裏切られてしまった。冬芽は小さく芽鱗を固く閉ざしている。この哀れな姿を見てはとても写真に収めることが出来なかった。
残念な思いをしながらもう1つの観察点へ向かった。ブンゴウメ(アンズ?)は民間地にある。見ると花が咲いている。しかし、ブンゴウメ(アンズ?)は1本だけである。確か3本あったと記憶している。よく見ると伐採された跡がある。
ブンゴウメ(アンズ?)
ブンゴウメかアンズかを見分けるのは容易ではない。このウメの萼は赤色で反り返っている。この点から考えると、このウメはアンズに近いといえる。花の付いている枝や萼は、一般のウメの褐色より、赤味が強く出ている。花弁も大きめで、白色が純白に見える。ブンゴウメとアンズはまだ課題である。
ブンゴウメ(アンズ?)
ブンゴウメ(アンズ?)
ブンゴウメ(アンズ?)
立町の見晴らしの丘でハナミズキを見た。浦島公園では既に芽鱗が開き始めて来たので、気になっていた。見渡すと、花芽は多い。また、多くの花芽は微かに色付いている。芽鱗が開き始めているものを探したが、まだ1つもないようだった。
ハナミズキの冬芽
立町の見晴らしの丘へ寄ったのは、ここに1本のハクバイがあるので、その様子を見ることにあった。ちょっと来るのが遅くなったので、もう花は終わっているのではないかと予想はしていた。見ると、遠くからも花がないことが分かった。「やっぱりかぁ」と思った。仕方なく、残っていた花を撮影した。
残っていたハクバイ
がっかりしていると、モクレンの冬芽が目に入って来た。「ああ、ここにモクレンやエゴノキがあった」と気持ちを切り替え、撮影できるモクレンの冬芽を撮影した。この冬芽は沢山の毛で覆われているのが特徴である。冬芽を見ると、大きいものの下に小さい冬芽があり、更に少し離れたところに黒く、小さい冬芽がある。毛に覆われた小さい冬芽は副芽で、黒色の冬芽は葉芽になるのだろうか。モクレンの花の下には1枚の葉があるので、この葉の冬芽はどれなのか追従して見たい。
モクレンの冬芽
立町見晴らし公園の土手は薮になっており、そこには色々な樹木が植えられている。その中のエノキの樹を見た。ここの土手を始めこの辺の土手や藪には大きなエノキが残されている。エノキは根元付近で何本かの幹に分かれ、幹が開くように広がっている。この冬芽は非常に小さく、詳しいことが知り難い。横から見ると、枝に張り付くようについている。また、上から見ると、三角形をしている。芽鱗に包まれているようだが、詳細は」分からない。
エノキの冬芽
エノキの冬芽
広場の周りにはソメイヨシノが植えられている。今まで、あちこちでソメイヨシノの冬芽を見てきた。3月中旬以降には開花が始まるので、冬芽の変化に注目している。毛深い冬芽は先端こそ僅かに黄色味が見られるが、固く閉じている。同じ桜の冬芽でもオオシマザクラなどは芽鱗の輪郭が綺麗であるが、ソメイヨシノは不明確である。
ソメイヨシノの冬芽
広場にはカキの樹が1本ある。馴染みのある柿だが、樹そのものを見る機会は少ない。毎年時期には、このカキの木の花や冬芽を見させてもらっている。カキの樹の冬芽も小さい。また、手の届く高さでないので、接写写真はとれない。望遠写真を撮ってみた。ほぼ円形に近い葉痕の上に三角形をした冬芽が見える。芽鱗に包まれていると思うが、写真からは詳細は分からない。
カキの冬芽
撮影:2月13日
記 平成29年2月14日(火)