公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アンズの冬芽

218日(日)
 
 コリア庭園へ向かった。この庭園の入り口にブンゴウメがあり、綺麗なウメの花を咲かせる。ハクバイやコウバイが咲き始めたので、どうなっているだろうかと関心があった。門の左側を見ると、赤く染まった枝が目に付いた。今までこんなに枝が長かっただろうかと思うくらい長く伸びている。しかし、花は未だのようで、花の姿が見えない。近づくと冬芽が大分膨らんでいた。よく見ると。多くの冬芽の先端が赤く色付き、中には開き始めているものも見つかった。計測すると、直径が5mmほどあった
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入り口にあるブンゴウメ

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大きくなったブンゴウメの冬芽

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 ブンゴウメの冬芽:先が開き始めている

 中へ入ると、門際に紅白のウメがある。一見したところ、何方にも花は付いていないように見えた。「まだ早いのかなぁ」と思いながらハクバイを見ていると、上の方に12輪の花が見えた。「やはり春がやってきている」と思った。
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左:コウバイ 右:ハクバイ

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 ハクバイの花

 庭園の奥に大きなサンシュユの樹がある。先程、水田の脇のサンシュユを見て来たので、「ここのサンシュユはどうなっているだろうか」と知りたかった。見たところ花は未だのようだった。先程は冬芽の先端が開き始めていたので、「同じようなものが見つかるかも知れない」と思い探した。やはりあった。芽鱗が緩み黄色い蕾が頭を出していた。鮮やかな黄色である。
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 サンシュユの冬芽

 黄色いサンシュユの頭が印象的であった。直ぐ隣にカリンの樹がある。自宅近くの公園のカリンの冬芽は大分色付いてきたので、ここのカリンも同じくらい色付いているのではと思っていたが、見ると、殆ど色付いていなかった。冬芽とが分かるものも余りなかったが、探していると、いくらか色付いているものが見つかった。それにしてもここのカリンの成長は遅いようだ。
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 カリンの冬芽

 コリア庭園の中の一段高い花壇にアンズの樹がある。今までアンズの樹を探し求めてきたが、漸くこのコリアの庭園で見つけることが出来た。ただ一段高い所なので、冬芽や花を直接見ることが出来ない。昨年の43日にコリア庭園へ入ったところ、偶然アンズの花弁が落ちていた。その花弁を外にあるブンゴウメの花のところへもっていき、大きさを比べることが出来た(資料1)。その結果、確かにアンズの花の方が大きいことが分かった。この時の貴重な体験は今でも覚えている。今は冬芽の季節である。アンズの冬芽を何とかして見たいが、如何にしても高すぎる。今日は望遠写真で捉えてみた。ウメの冬芽は丸みを帯びているが、アンズの冬芽は丸くないようだ。ブンゴウメの冬芽に色が付き、かなり大きくなっているのに対し、アンズの冬芽は先が僅かに赤みを帯びているが、未だかなり小さく見える。計測できないのが残念だ。資料2を見ると、鮮明な写真が掲載されていた。この資料によると、丸みを帯びていない現在の冬芽が次第に大きくなり、ウメの冬芽のように丸みを帯びてくるようだ。
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アンズの冬芽

撮影:29

  記  平成30212日(月)