アケビ・カキの冬芽を見る
2月3日(金)
ここの藪に大きなミズキの樹が何本か残されていて、毎年、初夏になると、この樹にひな壇のように白色の花が咲く。花が藪全体を覆うような光景は、残された数少ない自然の風景である。冬芽は高いところにあるので、望遠を使わなくては見ることが出来ない。望遠で覗いた赤褐色に輝く冬芽は何時見ても綺麗に見える。今見ている冬芽は、下の小さい芽鱗から抜け出し、上へ伸びてきているように見える。
ミズキの冬芽
ミズキの冬芽
この藪にはアケビがあったので、今の様子を知ろうと探した。葉があれば、あの独特な形が目印になる。しかし、今はその目印が使えない。つる性であることを手掛かりに探した。すると、フェンスに絡みついているアケビが見つかった。冬芽は小さく分かりにくい。拡大してみると、茶褐色で、数枚の芽鱗に包まれていることは分かるが、それ以上は分からない。脇に小さい冬芽のようなものが見える。副芽になるのだろうか。
アケビの冬芽
ここには、大きなケヤキ、コナラ、クヌギがある。先日クヌギの冬芽の写真を撮ったが、鮮明でなかった。クヌギの冬芽については、灰白色で、何枚もの芽鱗が瓦状に組み合わさっているところまでは分かったが、それ以上はまだ分かっていない。今回の写真を見ると、枝とともに薄い褐色をしており、20枚近くの芽鱗に包まれていることが分かってきた。また、芽鱗の縁の軟毛も確認できる。
クヌギの冬芽
立町見晴らし公園にカキの木が1本ある。果物としてカキは馴染みがあるが、冬芽や花を見る機会は少ない。どんな冬芽をしているのだろうかと、写真に撮ってみた。写真を見ると、冬芽は葉芽の脇から出ている。明るい褐色で、枝、芽鱗に毛がある。芽鱗の枚数は少なく、葉痕が大きく、四角形に近い。
カキの冬芽
見晴らし公園の植込みにエノキの樹がある。このエノキの冬芽も小さく詳細が捉えにくい。冬芽を上から見ると、毛深い三角形をしており、横から見ると、枝に張り付いているように見える。芽鱗に覆われているが、芽鱗の輪郭がはっきりしていない。葉痕は三日月に近い形をしている。
エノキの冬芽
エノキの冬芽
撮影:1月28日
記 平成29年度1月30日(月)