公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹はハンノキとムクノキだった

222日(木)
 
 2月も中旬に入り、舞岡公園のカワヅザクラが気になってきた。カワヅザクラはエノキ広場の一番奥に1本だかある。バスを待つと、予定していたバスでなく、坂下口から入るバスが来た。逆コースになり、カワヅザクラは最後に見ることになった。
 坂下口から入り、小川アメニティのサクラを見た。この川沿いのサクラはソメイヨシノと思っているが、しっかり捉えていなかったので、確認した。冬芽を見ると、芽鱗の表面に白色の毛が目立っていた。その姿を見て、ここのサクラはソメイヨシノと分かった。開花の時、花を確認したい。
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小川アメニティのサクラ

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 冬芽(ソメイヨシノ

 この奥にハンノキがある。恐らくハンノキだろうと思っているが、まだ確信がないので、再度確認した。今頃は開花しているはずなので。雄花、雌花を探した。先日見た時は偶然上の方にあった。今日探すと、下にはなく、やはり上にだけある。上の花だと、直接見ることは出来ない。またダメかと思いながら、望遠写真を撮った。雄花が開花していることは分かったが、詳細は分からなかった。下の枝には葉芽が見られた。葉芽は星状毛で覆われた裸芽であることが分かる。ハンノキと似ているのはヤシャブシである。ヤシャブシの葉芽は、先日四季の森公園で見て、芽鱗で包まれていたことを確認している(資料)。この樹の樹形はヤシャブシに似ているが、ヤシャブシとは違うようだ。
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ハンノキの雄花花序

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 ハンノキの葉芽

 このコースだと、前田の丘の樹木を見ることになる。上り口の坂の両端にはエゴノキ、ウツギ、ムラサキシキブなどがあるが、今はその存在が薄くなっている。
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 前田の丘へ通じる坂

 先日も前田の丘の広場を見ているが、下草がないと広々としている。足を踏み入れることのできなくなる夏の広場とは対照的である。
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 前田の丘の広場

 右側はヤマグワが並んでいる。枝先を見ると、太陽の日に照らされて、輝くものが見えた。冬芽が出来ていることは分かっているが、この輝きは何だろうかと思った。「冬芽に何か変化が現れたか」と期待して見たが、光の加減の錯覚で、大きな変化は認められなかった。冬芽は灰黒色に見え、芽鱗は乾燥しているように見える。
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ヤマグワ

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 ヤマグワの冬芽

 広場の突き当りにアカメガシワの樹がある。早速冬芽を確認するために進んで行った。何時もなら直ぐに冬芽を手にすることが出来るのだが、今日は。下に枝がなく、冬芽が確認できない。この辺りには何本かアカメガシワがあったので、冬芽が見られる樹はないかと探した。2本並んでいる幹があった。「これがアカメガシワかなぁ」と思って冬芽を見た。すると、芽鱗のある冬芽で、アカメガシワではなかった。調べ直すと、この樹はムクノキであった。過去の記録を見直すと、昨年、この樹をムクノキと確認していた(資料)。風景が変わると忽ちわからなくなっていた。
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アカメガシワと思た幹

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冬芽(ムクノキ)

撮影:215
 
  記  平成30219日(月)