エドヒガンの冬芽
2月21日(水)
花の広場へ入って来るとハクバイが目に入って来た。先日より花数が多くなり、樹全体に白さが目立っている。近づくと、先日花のなかった奥の樹が花を付け、ウメの樹らしくなってきた。手前の樹には花数がぐっと増え、ウメの花の季節が来た実感が湧いてきた。
ハクバイ
ハクバイの花
花の広場にはいくつかのシダレザクラがある。その内のシダレソメイヨシノを見た。シダレザクラもソメイヨシノもエドヒガン系である。シダレソメイヨシノの名前を見た時、このシダレザクラはソメイヨシノから変わって来たのではないかと思った。そこで調べると、下記の資料では「オオシマザクラとシダレザクラの交配種」と説明されていた。名前の由来について調べたが、資料が見つからなかった。恐らく、花の様子がソメイヨシノに似ていることから名づけられたと思うが、確かなことは分からない。シダレザクラの冬芽はどれも細長く、芽鱗に毛があり、枝に伏すように付いている。このシダレソメイヨシノも例外でなかった。
シダレソメイヨシノの冬芽
広場の中央にシダレザクラがある。見ると、「ベニヤエシダレ」の名札が付けられていた。今までは名前が分からなかったので、ただのシダレザクラとしていた。「ベニヤエシダレ」の名前を知り、過去の写真を見直すと、花は薄いピンクのヤエザクラであった。直ぐ近くの山側にベニシダレがある。此方の花は一重で、このベニヤエシダレよりも色が濃い。ベニヤエシダレの冬芽を見ると、大きさは上のシダレソメイヨシノとそれほど変わらないが、細さがない。
ベニヤエシダレの花(昨年撮影)
ベニヤエシダレの冬芽
このベニヤエシダレのすぐ手前に真っ赤な花を付けるハナモモがある。かなり以前に強く伐採された痕が痛々しいが、毎年見事な花を咲かせる。赤みを帯びた枝に付いている冬芽は、長さ7mm、幅3mmと小さいが、勢いがありそうだ。ハナモモの冬芽は毛深い。この冬芽も例外でない。
ハナモモの冬芽
花の広場の入り口に大きなメタセコイアの樹がある。メタセコイアの樹は生きた化石と言われているが、色々な公園で見かける。今では決して珍しい樹ではない。後ろのシラカシの樹も大きいが、並べると、メタセコイアの樹の大きさが分かってくる。
花の広場を出ると、中の池の縁へ出る。この池の周りにはシダレヤナギとイチョウ、サクラがあり、三ッ池公園の中でも美しい光景の中の1つでもある。ここのサクラが「エドヒガン」であることをつい最近知った。今まで、名札が付けられていなかったし、ソメイヨシノとばかり思っていた。先日調べて、エドヒガンの幹には横縞がなく、縦縞があることを知った。改めてこの縦縞を確認した。冬芽を見ようと探すと、なかなか手の届きそうなところにはなかった。ようやく見つけて撮影した。写真だけで見ると、毛深く、枝に伏している冬芽はシダレザクラの冬芽と大きな違いがない。また、ソメイヨシノやオオシマザクラのような膨らみがない。
エドヒガンの幹
エドヒガンの冬芽
南門へ戻って来た。先日来たとき、ここの池の畔にあるカンザクラが花を咲かせていた。今日は花数が増えているかと思ったが、逆だった。先日咲いた花はもう残っていなかった。どうも、早く成長した蕾が咲いたようだ。今多くの冬芽の先が開いて、中から蕾が出だしている。
カンザクラの冬芽
最後に南門の入り口にあるシュゼンジカンザクラの冬芽を見た。先程パークセンター前でも同じものを見たが、やはり大きくなってきて、先に緑黄色の色が付き始めていた。こんなに小さの冬芽でも、開花期を知る仕組みには驚くばかりである。
シュゼンジカンザクラの冬芽
撮影:2月3日9日
記 平成30年2月17日(土)