公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

遊びの森の:「オオカンザクラの蕾に色が付き始める」

220日(火)
 
 下の池と中の池の間の堤にあるヨコハマヒザクラを見た。赤みがかった花が待ち遠しい。2月に入り、「冬芽に動きがあるのでは」と思って見たが、赤褐色の冬芽の芽鱗は未だしっかり閉じていた。このサクラはオオシマザクラ系なので、冬芽に毛がない。冬芽はオオシマザクラより細い気がする。
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 ヨコハマヒザクラの冬芽

 里の広場へやって来た。右手の藪にコナラ、エゴノキ、そして奥にクリの樹がある。エゴノキの冬芽は枝の先に疎らに付いている。長さ2mm、幅1mmと小さく、肉眼では詳細は捉えられない。拡大して見ると、様子が分かってくる。何度も見続けてくると、芽鱗に星状毛があり、裸芽であることが分かってきた。
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 エゴノキの冬芽

 クリの枝は黒味がかり、縦方向に筋が見える。見るからに弾力性がなく、触ると折れてしまいそうだ。気を付けながら枝の先の冬芽を見た。冬芽はほぼ球形で、濃褐色をしている。左の冬芽の芽鱗の一部が欠け、中のものが見えている。恐らく生きていると思うが、経過を見続けたい。
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 クリの冬芽

 奥へ進むと、1度伐採されたアカメガシワの側芽が伸び、長い枝になってきた。日がよく当たるここのアカメガシワは成長が速いようだ。今まで見て来たアカメガシワは日の当たらないこの広場の奥にあり、樹が高い。そのため、此方の樹は冬芽などが見やすい。日当たりがいいせいか、冬芽の成長もいいようだ。肉眼で星状毛に覆われ裸芽と分かる。
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復活したアカメガシワ

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 ここから園道へ出て、遊びの森へ向かった。遊びの森の奥にオオカンザクラがある。このサクラはカンザクラとともに早く咲いてくる。先日はこのサクラを見逃してしまったので、今日は忘れないように注意していた。オオカンザクラはローラ滑り台の乗り場の下にある。未だサクラの樹としては太くないが、日当たりが悪い環境のせいか大分衰えている。斜面に横たわる姿を見ると、かなり弱っていいるようで、哀れさを感じる。冬芽を見ると、先端が緩み、黄色くなり始めている。開花が近いことが分かる。冬芽の大きさを計測すると、長さ1cm、幅5mmであった。
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オオカンザクラ:かなり弱っている

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 オオカンザクラの冬芽

 ここから上の園道へ出て進んだ。坂道の途中にハゼノキがある。ハゼの樹を見ると、下の枝が伐採され、上の方ばかりになっていた。冬芽を直接見ることが出来ないので、望遠で撮影に挑戦した。しかし、いい写真が撮れなかった。坂を下って行くと、いろいろなサクラの樹があり、サクラの園になっている。一昨年あたりから名札か掛けられ、分かりやすくなった。その中で、早く咲いてくるツバキカンザクラの冬芽を見た。冬芽の先端が大きく膨らんでおり、開花が近いことが分かる。現在長さ1cm、幅6mmであった。
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 ツバキカンザクラの冬芽

 この奥にエドザクラがある。昨年の記録を見ると、4月に入って咲くピンク色の大きな八重サクラである。元々荒川堤に植えられていたといわれ、古い昔から知られているらしいが、他所ではあまり見かけない。
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 エドザクラの冬芽

 道を隔てて、ギョイコウがある。このサクラの枝が低い位置にあったので、冬芽を見た。芽鱗は濃褐色で、艶があり、オオシマザクラヤマザクラの冬芽に似ている。このサクラは開花が遅いので、冬芽はまだしっかり閉じている。
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ギョイコウの冬芽

撮影:29

  記  平成30212日(日)