公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カゼクサ

915日(月)
 
 そろそろカゼクサが見られのではないかと期待して、草むらを探していると見つかった。穂だけを見ていると、コスズメガヤによく似ている。コスズメガヤは大きな株にならない。また、どちらかといえば、人が歩くような土がかたい所に見られる。今見ているところは、土手の縁である。土は幾分やわらかめである。生育環境から見てコスズメガヤではなさそうである。大きな株をしていること、葉の付けにある毛がコスズメガヤより長く硬そうに見える。そこで、いろいろな特徴を調べてみた。 
イメージ 1
 カゼクサ
 
観察メモ
根元からたくさんの叢生した葉が出ており、その葉につつまれるように花枝が出ている。
背丈:40cm
葉 長さ:30cm、幅:0.8cm 基は茎を抱く。
  付け根はV字形、葉鞘の先端に毛がある。葉の裏面中央に折り目が途中まである。
葉の付け根内側に毛がある。
茎 扁平
花序 30cm、枝がほぼ互生に出る。約28本。
   小枝は下の方が長い、8cm。小枝はさらに分枝する、8本。
   分枝した小枝の先に小穂が1つずつ付く。
小穂 小花は5個、扁平で、片側が赤みを帯び、もう一方は白色を帯びる。
   小穂には枝がある。
   長さ:4mm、幅:1.5mm
 
イメージ 2
 葉と穂
 
イメージ 3
葉鞘の先端の毛
 
イメージ 4
花序
 
イメージ 6
小穂
 
イメージ 5
小枝の付け根のこぶ
 
イメージ 7
小穂の柄に見られる腺
 
撮影:911
 
考察
 小穂の柄の途中にふくらんだ腺がある(http://matsue-hana.com/hana/kazekusa.htmlより)。というので、よく見たが、白色のところはありそうだが、ふくらみがないので、正確には確認できなかった。そのかわり、小枝の付け根にふくらみがあるように見えた。これは何だろか。メモした観察事項は概ねカゼクサカの特徴に一致しているようだ。
 
 
  記  平成26915日(月)