ニワホコリが見つかる
9月3日(水)
陸橋の壁際にニワホコリらしいものが見えた。ニワホコリは、今頃咲き出しているので、「いつか見ることが出来るのでは」探し求めていた。
ニワホコリ
最初見たとき、コスズメガヤが枯れているのかと思った。しかし、小穂が小さく見えるので、もしかしたらコスズメガヤでない可能性もあると思った。そこで、葉の付け根を見た。コスズメガヤだと、ここに毛がある。確認すると、毛がない。やはりこれはコスズメガヤではないことが分かった。穂を見ると、細い。そこから頭に浮かんだのはコメヒシバだった。でもよく見ると、穂の数が多い。コメヒシバとも違う。やはり、これはニワホコリの可能性が高い。写真を撮り、一部を試料として持ち帰り、調べることにした。
背丈 約25cm
茎
滑らか。
葉
長さ:約7cm 幅:約2mm
基部が広く先へ行くに従い次第に細くなる。
全体に無毛。
葉舌は不明。
花序
長さ:約14cm、小枝数:約15本
小枝
下の方は互生し、1か所から数本出る。上の方は互生で、1本ずつ出る。
長さ:一番長いもの4.5cm。
小穂
小枝に2個が対になってついている。
長さ:2mm 幅:0.8mm
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背丈 約25cm
葉 長さ:約7cm 幅:約2mm
葉舌は不明
小枝に小穂2個が対になってついている
小穂 長さ:2mm 幅:0.8mm
考察
ニワホコリという名前は昔からよく聞くが、本物を見る機会が少ない。花壇の隅に年に1,2度見るぐらいで、「確かにニワホコリか・・・」と確かめるまでに至っていない。まさか、陸橋の壁際に見られるとは考えていなかった。いろいろな強い草が蔓延ってきたため、本来の生活場所を追いやられ、僅かな土を求めて細々と生きているように思える。
撮影:9月2日
記 平成26年9月3日(水)