公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオマツヨイグサ

94日(木)
  
 公園、空き地にマツヨイグサが咲いている。調べてみると、マツヨイグサにもいろいろな種類がある。コマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、アレチマツオイグサ(メマツヨイグサ)、それにただのマツヨイグサ・・・。
この中で、一番分かりやすいのはコマツヨイグサである。背丈が低く、地面を這っており、葉が小さく、深い鋸歯がはいいているところは、他のものとは著しく違っている。
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試料
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観察事実(参照:URL: http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/10364574.html )
茎 茶褐色を帯びる、白毛がある
葉    長さ…9cm 幅…2.5cm 表裏… 微毛がたくさんある、裏の葉脈上の毛は長い
花弁  横…2.5cm たて…2.5cm 幅広のハート型、上部中央が少し凹む
めしべ1本、先端は4つに割れる おしべ8
果実  長さ…1.7cm
 
保育社図鑑でマツヨイグサについて葉を調べると、

披針形となり無柄
 
長楕円形で、短い柄があり、ながさ6-15cm、幅2-4cm
から判断すると、試料はマツヨイグサではなくなるようだ。
 
 問題は、オオマツヨイグサかアレチマツヨイグサになってくる。前回も、個々の判断でつまずいている。長田武正さんの図鑑によると、茎にある毛の基部の色、膨らみで分けている。

茎は高さ30-150cm、全開した剛毛があり、毛の基部は膨れて暗赤色の凸点となる。
葉 縁は強く波打ち・・・
茎は高さ30-120cm、斜上した毛があり、毛の基部はあまり膨れず、赤みを帯びない。
葉 多数の波状の鋸歯がある。
 
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 試料の中には150cmを超えたものもある。毛は全開しているようだ。こうなると、オオマツヨイグサの可能性が高くなってくる。そこで、毛の基部は膨れて暗凸点の確認になる。ルーペで見ても分からないくらい細かい。接写写真を撮り、拡大してみた。何回か試みているうち、分かりそうなのが出てきた。毛の基部は膨れて暗凸点となっている。葉の鋸歯を見ても、鋸歯の数は少ないと思う。
 以上から考えると、試料はオオマツヨイグサとなるようだ。結果としては以前と同じになった。
 
考察
 オオマツヨイグサ、アレチマツヨイグサを考えると、都会の中の環境を考えると、如何してもアレチマツヨイグサのイメージが強い。ところが調べてみると、反対になっている。面白い現象だと思う。
 
  記  平成2694日(木)