公園の草木

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チチコグサとチチコグサモドキの違い

5月9日(月)                                     HOMEへ
 
チチコグサとチチコグサモドキの違い
 
この写真の花の名前は?。
イメージ 1
 
チチコグサか、チチコグサモドキか
 
チチコグサ・・・山野に生える多年草(牧野植物図鑑・・・学生版)とある。
          山野や人家付近に普通の多年草(牧野植物図鑑)とある。
ごく普通に見かける花と思いますが、これが「チチコグサ」と確信もって見たものはありません。見るもの,
見るものがチチコグサモドキに見えてしまいます。
 
見分けるポイントはないものか。
チチコグサモドキとして見てきたものは、早くから見かける。春頃はロゼット状をして、葉の先が丸みを帯び、へら状の葉を付けている。葉の表は緑色をしていて、裏は白色を帯びている。
暖かくなると、個体数が少なくなり、花茎を持ち上げてくる。葉の色は茶褐色で、どう見てもきれいには見えない。
イメージ 2
 
各図鑑の写真などを見るとチチコグサモドキの写真には根生葉が写っていない。この頃には無くなっているのだろうか。
 
チチコグサは根葉の中から花茎を出してくる(牧野植物図鑑)とある。しかし、チチコグサの根葉には膨らみがない。
この点から考えると、写真はチチコグサには該当しない。
 
ウラジロチチコグサというものもあるということで調べてみました。
花期に根生葉が残っていて、葉の先が丸みを帯びているという。また、葉の側側が波うっている。
すると、写真はウラジロチチコグサになりそうになる。
イメージ 3
                                                 葉の側側が波うっている
 
でも、花の付き方を見ると違っている。
ウラジロチチコグサの花は花茎の先につく。
チチコグサモドキの花は葉の付け根にだんだんにつく。
と説明されている。
イメージ 4
                                                        花は葉の付け根につく
 
この点を考えると写真はチチコグサモドキとなる。
ウラジロチチコグサかチチコグサモドキか、どちらか分からない。
純粋なチチコゴサでないことは確かだが、ウラジロチチコグサかチチコグサモドキかの決め手が無くなっている。
 
イメージ 6
イメージ 5 
これらの写真もすべて?と考えられる。
そうすると、チチコグサは、やはり山野に生える多年草ということで、町中の空き地や、公園の植え込みには見られないように思えます。
 
チチコグサは「帰化種と違って荒れ地で見かけることは少ない」という説明が「植物図鑑・撮りたてドットコム」にのっていた。
 
最初に提示した写真はウラジロチチコグサかチチコグサモドキの掛け合わせか、一体何という名前だろうか。
 
平成23年5月9日(月)