公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

チチコグサを見る

520日(月)
 
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白幡の森の草原
 
  ヒメジョオンの蕾が大きくなってきた。いま最盛期を迎えているハルジョオンと同じようなところに咲くので、競争を避け、時をずらして咲くようにしていると思える。白幡の森でもたくさんの蕾を見ることができる。ひそかにハルジョオンが衰えるのを待っているようにも思える。茎が髄で満ちているせいか、全体がしまっている感じがする。葉も横へ開き、強じんに見える。
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 薄暗くなった草地の中にピンクの塊が見える。灰色を帯び、どことなくくすんだ感じがする。ムラサキツメクサだろうと分かる。どうして灰色がかりくすんで見えるのか、実物を見ながら考えた。それは、葉にあることが分かる。葉にかびたような斑点が入っている。花そのものはきれいな色をしているのだが、全体としてみるとどうしてもくすんだ感じに捉えてしまう。同じ仲間のシロツメクサはそれほどくすんでいない。
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 夕暮れ時、なだらかな草地を降りていると、小さな紫っぽい花が見えた。何かしぼみかけているように見える。「何かなぁ」と足を止めると、それはニワゼキショウだった。咲いているときのイメージが強く、夕暮れ時にはあまり注意して見ていないので、別の花のように見えた。
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 帰り道、「何か珍しいものはないかなぁ」と思いをめぐらし、土手に咲く草花を見ながら帰った。ホウコウグサが点々と目に付いたとき、「もしかしたらチチコグサがあるかもしれない」と予感がした。ホウコウグサはよく見かける。また、チチコグサモドキやウラジロチチコグサもよく目にする。しかし、チチコグサはほとんど見ることがない。歩いていると、予感が当たった。細い灰白色の花茎の先に褐色の花が咲いている。葉も同じ色で細い。間違いなくチチコグサである。
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           チチコグサ                       チチコグサの花
 
  記  平成25年5月17日(金)