いろいろなロゼット
1月19日(月)
樹の冬芽を見た後、雑草類のロゼットを見ることにした。この頃公園では草刈機を使い年に数回刈込が行われるようになった。そのせいか、雑草類の芽生えが少なくなってきた気がする。以前は年の暮れからホトケノザやカラスノエンドウの花などが見られたのだが、最近は見かけなくなった。
ハルジョオンのロゼットはどこでも見かける。公園にも数多く見ることができる。ハルジョオンとよく似ているものにヒメジョオンである。花茎が立ち上がってくれば、区別がつきやすいが、ロゼットの段階だと簡単にはいかない。「ヒメジョオンの根生葉は丸みを帯び、柄がある」ということで説明されているが、実際に見分けてみると、説明通りにはいかない。
ノゲシは1年中いろいろなところで見ることができる。現にこんなに寒いいまも花が咲いている。ロゼットも同時にある。これも葉が大きくなると、ノゲシのロゼットということが分かるが、小さいうちは似ているものがいろいろあり、判定が難しい。今見ているのはノゲシの中のオニノゲシと思う。普通のノゲシは葉の縁の棘が写真ほど鋭くはないと思うが、このへんもやや判定が難しい。
チチコグサについて調べると、いろいろな種類があることが分かった。よく見かけるのはチチクサモドキで「チチコゴグサ」はあまり見ることがない。チチクサモドキを見ていると、葉全体が灰白色のものと裏だけが灰白色のものとがある。今見ているのは後の方である。裏は灰白色だが、表はきれいな緑色をしている。これはウラジロチチコグサという。最近はチチコグサモドキと思ってみると、ほとんどがこのウラジロチチコグサになっている。
ウラジロチチコグサ
シャリンバイの手前にアメリカフウロがあった。2年ぐらい前には別の場所でたくさん繁茂しているのを見たが、最近ではその場所では見かけなくなった。昨年はこの花を見なかった気がする。それが今場所を変えてここに芽生えている。種子が飛んできたのだろうか。花はゲンノショウコによく似ている。
探していたホトケノザがあった。個体数は少なくなっている。周りにある細長い葉をしたものはタチスズメノヒエと考えられる。ホトケノザは勢いの強いタチスズメノヒエの株に縋りついているようだ。よく見ると花になる赤い点が見える。あたたく日が差せば花を咲かせるかもしれない。
カラスノエンドウも見つかった。シャリンバイの植込みの中に紛れ込んでいた。いつもなら日の良く当たる花壇の縁で見られるのだが、何でこんな奥に入ったのかと思いたくなるくらいである。もしかしたら、花壇の縁は土が固くなっているのかもしれない。カラスノエンドウにとっても生活しづらい環境になってきたように思える。
ハナミズキの植込みの一部が緑色に染まっていた。ごく小さな芽生えが密集しているように見える。考えられるのはカタバミである。カタバミは繁殖力が強い。花壇の隅でも、プランターの隅でも、ちょっと土があればそこへ進出してくる。
撮影:1月16日
記 平成27年1月19日(月)