舞岡公園「タカサゴユリ?、ヤマハギ、クヌギの果実、ノコンギク、アカシデの果実、ガンクビソウ」
8月18日(金)
南門を入ると、花壇に白色のユリが咲いていた。先日来たときはヤマユリの姿を見たが、このユリはヤマユリとは違っている。恐らく園芸品種の改良されたユリと思われる。タカサゴユリのような気もするが、名前は定かでない。
ケヤキ広場からばらの丸橋へ向かう道の両側にハギが植えられている。毎年根元近くまで剪定されるが、夏ごろから花を付け出す。かなり剪定に強い樹に思える。このハギはヤマハギで、葉は楕円形、花の翼弁と竜骨弁の長さがほぼ同じ長さになっている。今丁度花が開き、雄しべと雌しべが外へ出てきている。このような姿は何時も見られるわけではない。
ヤマハギの花
ばらの丸の橋へ近づくと、ケヤキ広場側にクヌギの樹がある。この樹も毎年剪定される。そのため、冬芽や花は高い位置に出来るので、直接詳細を見ることが出来ない。ところが、今は枝が手の届く位置まで下がっている。枝が伸び、重みで下がってきたと考えられる。下記の資料によると、「果実は翌年の秋に成熟する」という。マテバシイと同じようだ。果実は扁平した円盤状で、周りにはたくさんの鱗片が付き、外側のものは反っている。
クヌギの果実
ばらの丸の橋のところにノコンギクが1株ある。花は未だだろうと思っていたが、1輪咲いていた。あまりにも早く花が咲いているので、昨年の記録を見直した。すると、10月5日に、ここのノコンギクの開花を記録している。昨年見るのが遅かったにしろ、今年は異常な速さの開花になる。ノコンギクが咲き出したとなると、秋が大分進んできたことになる。「自然の動きは速いなぁ」と感じる。
ばらの丸の橋のところにあるアカシデを見ると、果実を包んでいる苞葉が傷み始めていた。その分果実が大きくなり、以前より良く見えるようになってきた。
アカシデ
アカシデの果実
ばらの丸の橋を渡り、モミジ休憩所へ向かい始めると、ガンクビソウが見えてきた。ガンクビソウ、ヤブタバコ、コヤブタバコがよく似ている。このような花を最初に見た時、区別がつかず、皆ヤブタバコにしてしまっていた。そのうち、花のつき方に違いがあることに気が付いた。ヤブタバコは1本の枝の葉腋に、殆ど柄のない花を沢山付けるが、ガンクビソウやコヤブタバコの花には花柄がある。ガンクビソウとココヤブタバコの違いは花の後ろの総苞片の数の違いにある。ガンクビソウはこの数が少なく、ココヤブタバコは多い。今見ている花の総苞片の数は少ない。従って、この花はガンクビソウになる。この3つの花を見分ける時期に来たかと、振り返ってみた。
ガンクビソウ
ガンクビソウの花
撮影:8月15日
記 平成30年8月16日(木)