公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園[クサギ、ヤマハギ、トダシバ、アカメガシワの果実、ゴンズイの果実、ゲジゲジシダ]

817日(金)
 
 展望台広場から坂を下って行った。秋が深まると、この坂は紅葉できれいなところである。進んで行くと、左側に白色の花が見えてきた。もしかしたらクサギかもしれないと思い、近づいて確認した。やはりクサギであった。今日は意外と大きな花に映った。花冠は5裂し、裂片は平開する。見方によればこの花冠は「大」の文字に見える。秋には、赤い萼の上に紺色の果実が出来る。その綺麗さは強く印象に残っている。
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 クサギの花

 クサギの樹の向かい側にヤマハギが咲いていた。ヤマハギは沢山の花が一斉に開くことがない。ぽつりぽつりと開花してくので、蕾、開花した花、萎んだ花が入り混じっている。開花した個々の花を見ると、綺麗な花だが、全体を通してみると、花数が少なく、いつ満開になっているのか分からない。
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 ヤマハギの花

 遊具広場へ来ると、子供たちが水遊びをしていた。30度を超える暑さなので、涼しそうな光景に映る。浅く、狭いプールでだが、子供たちは楽しそうに水と戯れている。
 ここを通り越すと、トダシバと思える草が伸びていた。よく見かけるトダシバの穂は開いているのだが、今見える穂は棒状で開いていない。こういう姿だと、果たしてトダシバになるのか迷ってしまう。トダシバの葉の表面に伏毛があったので、確認した。すると、ちゃんと伏毛が確認できた。これで、この草はトダシバに間違いないと思えてきた。つい先日も三ツ池公園でトダシバを見て来たばかりである。葉の表面の寝た毛、鞘口の毛、葉鞘の上向きの毛などを見て、復習してみた。
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トダシバ

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葉の表面の伏毛

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鞘口の毛

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葉鞘の上向きの毛

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小花
 
 北門も近くなってきた。後は先日見たベニシダとゲジゲジシダを確認しようと坂道を下って進んだ。すると、道に、黒っぽい果実の塊が落ちていた。見た覚えがある果実だったので、直ぐ上の樹を確認した。思った通り、アカメガシワの果実であった。下から見上げて見た果実より、ずっと大きく見えたので、一時は別物かと思った。
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 この坂道にゴンズイがあったので、先程から探していた。坂が終わろうとしているのに、まだ見つからないのは、通り過ぎてしまったかもしれないと、半分諦めていた。すると、アカメガシワの隣にゴンズイがあった。こんなところだったかと、記憶はあいまいであった。この赤い果実の中に黒い球形の果実が入っている。
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 ゴンズイの果実

 最後にゲジゲジシダだけ確認した。中軸に三角状の翼があり、胞子嚢は円形から楕円形で、裂片の中肋と辺縁の中間についているところを確認した。
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中軸に見られる三角状の翼

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 胞子嚢の分布

撮影:810

  記 平成30813日(火)