公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ヒカゲイノコズチ、ワルナスビ、イヌワラビ、カラスザンショウ」

816日(木)
 
 花の木園へ入ると、そこは林になっていて、下草にミズヒキとヒカゲイノコズチが大部分を占めていた。どちらの花も1度捉えているが、今日はヒカゲイノコズチを撮影し直した。ヒカゲイノコズチはそこいら中に咲いているので、いつでも写真に収められると思い、ずるずると日伸びになっていた。ヒカゲイノコズチは花を終えると、萎んで下向きになる。大分下向きになっているのがあるので、既に沢山咲いたことになる。そこで、今撮影しておこうと開花している花を探した。ところが、いざ花を撮影しようと思うと、開花した花が見つからない。花は下から咲いてくるので、上の方に開花した花があるはずなのに、中々見つからない。時々花序の先端に開花していそうな花が見つかる程度であった。何とか12つ見つけて撮影した。下記の資料を参考に花を見て、5枚の花弁、5本の雄しべ、1本の雌しべを確認した。葉の表には伏毛、裏には葉脈上に伏毛が認められる。
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ヒカゲイノコズチ

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 ヒカゲイノコズチの花

 更に奥へ入ると、白色の花が見えた。花の様子からワルナスビと分かる。三ツ池公園などでは既に花が終えたと思ったが、昨年、舞岡公園では914日に花を見ていたことが分かった。また、下記の資料では、花期は610月となっている。まだこれから咲き出してもおかしくないようだ。
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 ワルナスビ

 奥に休憩所があるので、そこで一休みした。ここは谷間になっているので、太陽の日が差さない、それでも風がないので、蒸し暑い。休みながら周りを見ていると、イヌワラビが目に入ってきた。近くで見ると、中軸、羽軸に紫色の溝が入っている。最下羽片の基部下側の第1小羽片は欠如している。裏の胞子嚢を見ると、黒くなったものがハの字に並んでいることが分かる。これらはイヌワラビの特徴を示している。
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イヌワラビ

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中軸、羽軸に紫色の溝が入っている

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 胞子嚢の分布

 花の木園から久し振りにちびっこ広場の方へ上がって行った。僅かな距離だが、急な階段なので、かなり身に応える。上にはホホノキがあり。南側と北側では樹木の種類が違っている。南側はシラカシの林になり、北側はコナラの林になっている。ちびっこ広場はシラカシの林を超えたところにある。林の中を通り抜けちびっこ広場へ出たが、人は誰もいなかった。この暑さなので、人は外出を避けているものと思われる。ここから四季の森公園の外周にあたる園道を進んで行った。この時期は花がなく、見るものが少ない。しばらく進んだ左の谷間に名前を知りたい樹がある。何分近づけないので、園道から写真を撮り、推察するしかない。幹は灰白色で滑らかのようである。平行気味の葉脈があり、縁には鋸歯が見られる。ムクノキと思われるが、ここからは詳細が分からず、断定が出来ない。
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平行気味の葉脈があり、縁には鋸歯が見られる

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 平行気味の葉脈があり、縁には鋸歯が見られる
 
 展望台広場へやって来た。ここで見たいのは展望台の横にあるカラスザンショウである。坂を上り、カラスザンショウのところまで来ると、親子連れが何組かがいた。ちょうどここが大滑り台のスタート地点になっている。見ていると、あっという間に皆さん滑っていき姿が消えてしまった。目をカラスザンショウへ移すと、カラスザンショウは強い風にあおられ揺れていた。風の合間を見て写真を撮った。すると、写っていたのは果実のようで、どこを見ても花が写っていなかった。下記の資料によると、花期は78月という。どうも早めに咲いてしまったようだ。
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カラスザンショウ

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 カラスザンショウの果実

撮影:810


  記  平成30813日(火)