公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「オニドコロの雌花、アキノタムラソウ、ツリガネニンジン、ミズタマソウ、オニドコロの雄花」

815日(水)
 
 コバノカモメヅルの足元を見ると、オニドコロの雌花が見えた。雄花はよく見かけるが、雌花を見かける機会は少ない。まったくの偶然であった。雌花は花の下に円筒型の子房がある。雄花にはこれがないので、この円筒型の子房の有無を調べれば、雄花か、雌花かがはっきりする。長方形をした花弁は6枚確認できるが、雄しべ雌しべは分かりにくい。下記の資料によると、「柱頭は3裂し、退化した雄しべがある」という。中央にある黒っぽいのが雌しべで、その周りに黄緑色に見えるものがおしべになるようだ。
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オニドコロ:雌花

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オニドコロ:雌花
 
 先日アキノタムラソウを見た時、いくつも花が咲いておらず、茎が倒れ掛かっていたので、もうアキノタムラソウも終わりに来たのかと思った。それから他の場所でもアキノタムラソウは見ることがなかった。それが、ここへきて、再びアキノタムラソウを目にすることが出来た。秋の名前が付くのだから今咲いていてもおかしくないが、他の場所でも復活してくるだろうか。花については、下記の資料に、「花は唇形花で、上唇を見ると、旗状に立ち上がり、その内面に雄しべが張り付くように付いている。下唇は上唇のように単純なつくりではない。まず3つに割れ、そのうち2つが両側を囲むように立っている。残りの1つが一番大きく、下へ伸び、先が2つに割れている」と詳細を書いている。
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 アキノタムラソウ

 芦原湿原は、アシが鬱蒼と茂っているので、左側の向こう岸を見ることが出来ない。木道の右側にはツリフネソウの花も終わり、今は何の花の姿もない。日影に入ると、多少暑さが和らぐかと思ったが、風がなく、ムッとする。左に芦原湿原を見てショウブ園まで来た。ここから花ノ木園へ入りかけると、幾分暑さが和らいだ。ツリバナの樹を見ると、果実が少なくなっていた。落ちてしまったのかと思い、樹の下を見ると、やはり地面にはたくさんの果実が落ちていた。下を見ていると、ツリガネニンジン1株咲いているのが分かった。色が薄く、白っぽく見える。
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 再びミズタマソウが出てきた。先ほどはきれいな写真が撮れなかったので撮り直した。下記の資料によると、「花弁は白色、2個、先が2裂し、雄しべ2個、柱頭は2裂」とある。柱頭が2裂している点以外は確認できた。
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ミズタマソウ

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 ミズタマソウ

 奥へ入ると、オニドコロが見えた。今度は雄花である。先ほど雌花の写真を撮ったので、雄花も撮影した。小さくて白っぽい花は撮影が難しい。雄しべの本数は確認できるが、そのほかの詳細は分かり難い。雌花が上手く撮影できなかったが、雄花も同じだった。
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オニドコロ

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オニドコロ:雌花

撮影:810
 
  記  平成30813日(月)