公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ガンクビソウ、コヤブタバコ、ヤブタバコ」の違いについて

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 モミジ休憩の広場へ入ると、すぐ右の日陰にコヤブタバコがある。ここは、ヤブタバコ、コヤブタバコ、ガンクビソウについて考えるきっかけになったところである。コヤブタバコを見た時、まだこの名前は分からなかった。花は開いていないので特徴が掴めず、ヒメムカシヨモギやアレチノギクに似ている花をしていると思った。葉を見た時、茎の下へ行くほど大きくなり、ずいぶん変化が激しいと思った。
 先程ガンクビソウを見て、いまコヤブタバコを見ている。この2つに以前確認したヤブタバコの3つを比較してみた。

 
ガンクビソウ
コヤブタバコ
ヤブタバコ
背丈
40cm
60cm
 
長さ11cm、幅2.5cm
長さ10cm、幅4.5cm
 
長さ1.0cm、直径0.6cm
長さ1.0cm、直径1.1cm
葉腋に柄のない花をつける
苞葉の数
苞葉が24
苞葉が多数
 
両面とも軟毛がα
裏に腺点がある
葉脈上に伏毛が沢山ある
裏に腺点がある
表裏に短毛がある
裏に腺点がある
上へ向かう伏毛がある
縮れた毛がある
短毛がある
 

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ガンクビソウ:苞葉が24

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ガンクビソウ:葉の表

イメージ 3
ガンクビソウ:葉の裏

イメージ 4
コヤブタバコ:苞葉が多数

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コヤブタバコ:葉の表

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コヤブタバコ:葉の裏

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ヤブタバコ

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ヤブタバコ:葉の表

イメージ 9
ヤブタバコ:葉の裏
 
 似ていると思ったものでも、詳細を調べ直してみると、少しずつ違いが見えてきた。花が葉腋に直接ついているところはヤブタバコだけであるので、他の2つとは区別することはそれほど難しくない。しかし、ガンクビソウとコヤブタバコの区別は簡単にいかない。花の大きさと苞葉の数に違いがあるようだ。表から、ガンクビソウの花の直径はコヤブタバコの約半分、苞葉の数もはるかに少ないことが分かる。この2点を比べればこの2つは区別できることが分かってきた。

撮影:815日他

  記  平成30816日(木)