公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「キツネノマゴ、ナツツバキの果実、ヤブタバコ、ヤマノイモ、ウマノミツバ」

820日(月)
 
 コヤブタバコの脇を見ると、紫色の小さな花が見えた。つい先日(810日)に四季の森公園で、同じ花を見ていたので、すぐにキツネノマゴと分かった。キツネノマゴがぼちぼち咲いてくると、季節は夏を終え、秋に入っていることを実感する。毎年、この花を写真に撮っているが、詳細が分かりそうな写真を撮ることが出来ない。この花は唇形花で、上唇は立ち上がり、先が浅く2つに割れている。さらに、その前面に2本の雄しべが張り付くように立っている。下唇は楕円形の大きな形をしていて、前へ伸び、先は下へ反りかえっている。また、内側には白色の模様が見え、先は浅く3つに割れている。以前、白色のキツネノマゴを見たことがある。「珍しいなぁ」と思った。名前を調べたら、シロバナキツネマゴになっていた(資料)。
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キツネノマゴ

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キツネノマゴ

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 シロバナキツネマゴ(資料を参考)

 漸く、モミジ休憩所の広場へ入り始めた。ここにナツツバキがある。今年は、この花をよく見ることがなかった。この花はヒメシャラに似ていて、一回り大きい。2つを比較させながら見ているのだが、今年は、花期を逃してしまった。今は果実が出来ている。真夏の日差しを受けて眩しく見難いが、子房が大きくなった萼に包まれている。下記の資料では、開花後の様子が記載されており、随分参考になった。
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 ナツツバキの果実

 園道へ出て進んで行くと、昨日触れたヤブタバコが見えた。花が咲いていることを期待したが、花は見ることが出来なかった。花がないが、この四方に広がる枝振からヤブタバコと分かる。
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 ヤブタバコ

 モミジ休憩所を出たところに掲示板があり、そこにカマツカの写真が記載されていた。カマツカはガマズミによく似ている。ガマズミはよく見かけるが、カマツカはこの辺りでは見かけていない。若しかしたら、ガマズミと思っているものがカマツカであるかもしれない。すぐ近くのガマズミを確認してみた。葉が対生ならばガマズミ、互生ならば、カマツカになる。この樹の葉は対生なので、ガマズミになる。カマツカを探すのを諦めて進むと、左の藪の中に白色の蕾のようなものが現れてきた。細長いハート型をした葉が対生になっている。これはヤマノイモになる。何時も見るヤマノイモの花は蕾のように閉じているので、どんな花かよく分からない。下記の資料によると、雌雄異株で、雄花序は葉腋から直立し、雌花序は葉腋から垂れ下がりというが、この花がどちらかはよく分からない。
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 ヤマノイモの小花

 直ぐ近くにウマノミツバがある。何度も写真を撮り花のつくりを調べて来たが、まだよく分からない。花には、花の下に緑色のかぎ状のものがある両性花とかぎ状のものがない小さな花の雄花の2種類があるととらえていたが、下記の資料には、実らない雌花があると記載されていた。確かにそのように見える花がある。褐色に変色したのは役目を終えた雄花なのだろうか、よく分からない。
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ウマノミツバ

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 ウマノミツバの小花


撮影:815

  記  平成30816日(木)