リョウブの芽鱗は何重になっているのだろうか
1月21日(日)
花の広場の奥には色々なサクラがある。1本1本見て行くと珍しいそうなザクラもある。最近、この一角のサクラに名札がつけられ、分かりやすくなった。一番奥にあるサクラには「江戸桜」がある。以前、この樹に名前が付けられていなかったが、数年前にこの名札がつけられ、その名札を見た時、「江戸桜」とはどんなサクラなのか調べたことがある。その記録を読み返すと、「ピンク色の大きなヤエザクラであり、冬芽は暗赤色で、表面に毛はない…」と書いてある(資料1)。江戸桜は江戸川の土手に咲いていたサトザクラであったとの説明は沢山あるが、起源について詳細を書いたものは見つからない。花について、資料3では「花の外周が赤く、内部は白く、散り間際になると弁に赤い線が入り、花芯が赤みを帯びる」と詳細にわたり説明されていた。是非、確認してみたいと思っている。冬芽については、資料2で触れたように、暗赤色で、表面に毛はなく、カンザンの冬芽に近いように見える。
江戸桜
江戸桜の冬芽
ここから坂を上り、リョウブの丘へ向かった。先程この丘の下でリョウブの冬芽を見たが、ここで改めて見直した。リョウブの冬芽は、「早いうちに芽鱗を剥がし、寒い冬を裸芽で過ごす」とのことだが、芽鱗は一重ではないようだ。写真を見ると、外側の芽鱗がほぼ剝げ、その内側のものも剥げかかっている。こうなると、実際には芽鱗が何重になっているのか知りたくなる。
リョウブの冬芽
ここの丘を下り始めたところにヒメシャラの樹がある。先程、花の広場で見たヒメシャラの冬芽と比べて見た。色、大きさには多少の違いがあるが、同じヒメシャラの冬芽と分かる。
ヒメシャラの冬芽
先程見た冬芽
ここから里の広場へ向かった。ここの丘には昨年いろいろなサクラの苗木が植えられ、名札がつけられた。どんな様子になっているか一通り見ることにした。花の咲いているときは昨年見ているので、今日は冬芽を見る事になる。
サクラの丘
ハナガサは中の池沿いにも植えられている。ピンク色の濃い八重桜である。冬芽は細長い楕円形で、長さ1cm、幅2㎜であった。芽鱗の縁が淡褐色で、合わせ目がよく分かる。芽鱗には毛がなく、艶がある。
ハナガサの冬芽
撮影:1月13日
記 平成30年1月18日(木)