色々なサクラの冬芽(楊貴妃、紅枝垂、普賢象、関山、糸括、朱雀、鵯桜)
1月22日(月)
ヨウキヒ(楊貴妃)は薄いピンクの八重の花を咲かせる。ヨウキヒ(楊貴妃)は美しさの代名詞で、花はなかかなか綺麗である。冬芽は花笠に似ているが、やや丸みが感じられる。大きさは花笠の冬芽とほぼ同じ大きさであった。
ヨウキヒ(楊貴妃)の冬芽
ベニシグレ(紅枝垂)の冬芽
ここにもフゲンゾウ(普賢象)があったので、冬芽を確認した。先程、「基が一番太く、先へ行くにつれ次第に細くなっている」と触れたが、此方も同じような形をしている。
フゲンゾウ(普賢象)の冬芽
カンザン(関山)はよく見かけるヤエザクラ(八重桜)である。三ツ池公園でもテニスコート沿いに植えられている。冬芽は長さ8㎜、幅3㎜と今までの冬芽よりやや太く、短いようだ。先はフゲンゾウ(普賢象)のように尖っていない。
カンザン(関山)の冬芽
イトククリ(糸括)というサクラがある。珍しそうな名前なので、調べて見ると、沢山の花が糸でくくられ、下向きに咲いている姿からその名前が付いたと言われている。花を見た記憶がないので、1度見たいと思っている。冬芽は基から次第に細くなるタイプで、芽鱗に毛はない。
イトククリ(糸括)の冬芽
シュジャク(朱雀)というサクラがある。下記の資料によると、「花柄と小花柄が非常に細く長い」という。昨年撮影した写真を見ると、小花柄が長いことが分かる。冬芽はイトククリ(糸括)に似ているが、先が鋭くない。
シュジャク(朱雀)の花:花柄が長い(2017/4/12)
シュジャク(朱雀)の冬芽
ここにもヤエベニシダレ(八重紅垂れ)があった。この冬芽は他の冬芽よりひと周り小さく、エドヒガン(江戸彼岸)系なので芽鱗に毛がある。
ヤエベニシダレ(八重紅垂れ)の冬芽
ヒヨドリザクラ(鵯桜)があった。この名前は初めて聞くサクラの名前である。下記の資料によると、「長い間、絶滅したと思われていましたが1970年に石川県七尾市で再発見された珍しい桜です」と書かれていた。貴重なサクラであることが伝わってくる。大輪の八重桜のようだ。冬芽を見ると、ずん胴で、特異な形をしている。
ヒヨドリザクラ(鵯桜)の冬芽
撮影:1月13日
記 平成30年1月18日(木)