公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アカメガシワの冬芽の成長の違い

123日(火)
 
  サクラの丘を下りると、いつもつも行くアカメガシワのこのところに出る。ここは日当たりが悪く、いつも暗い、そのせいか冬芽の成長が遅いようだ。撮影できそうな冬芽を探したが、小さいものが多く、ようやく1つ見つけて撮影した。この冬芽は長さ、幅とも12mmであった。何とか、茶褐色毛に包まれた裸芽であることが分かる。
イメージ 1

 里の広場を藪沿いに進んだ。天気がよく、休みとあって、広場には沢山の親子連れがいる。小さな子がボールを一生懸命に蹴っている。左側の藪も枯れ木、枯れ草が目立つ。その中に赤紫色の冬芽を付けた幼木が見つかった。幼木は冬芽だけでなく、細い枝も同じ色をしている。毛のない綺麗な芽鱗が見える。この冬芽は先程花の広場で見て来たミズキになる。種子が運ばれてきて、成長してきたのだろう。
イメージ 2
ミズキ

イメージ 3
 ミズキの冬芽

 藪に入る細い道がある。この道を少し入ったところに赤い果実が見つかった。庭木としてよく植えられているマンリョウである。庭に1本あると、知らないうちに本数が増えている。種子が落ちて容易く繁殖するようだ。この1株もどこかから種子が運ばれてきたものだろう。赤く染まった果実が藪の中で一際目立っている。
イメージ 4

イメージ 5
 マンリョウの果実

 1度伐採されたアカメガシワが芽吹いてきた。ここは日がよく当たるので、アカメガシワの成長も早い。この冬芽を計測すると、長さ1.2cm、幅3mmあり、先程のものよりはるかに大きいことが分かる。見ると、両側の冬芽は葉になることが明らかに分かる。
イメージ 6

 更に藪沿いに進んで行くと、エゴノキが見えて来た。白い花を沢山付けるので、花の時期は人の目を惹きつける。しかし、今はこの樹のところで足を止める人は殆どいない。エゴノキの冬芽は長さ2mm、幅1mmと非常に小さい。それでも、拡大して見ると、アカメガシワと同じような毛に包まれた裸芽ということが分かる。今年は、冬芽の数が少ないように見受ける。
イメージ 7
 エゴノキの冬芽

 エゴノキの横道を上ったところにクリの樹が1本ある。どういう訳か、昨年からこのクリの樹の冬芽を見るようになった。クリの冬芽は、濃褐色で、球形に近い形をしている。この小さな芽から花が咲き、大きなクリの実が出来る自然の仕組みは不思議である。
イメージ 8
 クリの冬芽

撮影:113
 
  記  平成30118日(木)