公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エノキの冬芽は未だ出来ていないのだろうか

124日(水)
 
 中の池と下ノ池の間の堤にあるヨコハマヒザクラを見た。先日、岸根公園で見た冬芽と芽鱗の色などは変わらないが、形が違っている。岸根公園の冬芽は丸みのある楕円形だったが、此方は細長い点が目に付く。以前の開花時期の記録を見ると、どちらも4月初旬に満開時を迎えている。今年は、此方の方が成長が遅いのだろうか。
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 ヨコハマヒザクラの冬芽

 三ツ池公園で、ヤマザクラ茶店の前の広場にしかない。ところがこのヤマザクラは大きいので、花や冬芽は捉えにくい。今日は光が当たっているので、「少しはいい写真が・・」と思い、撮影した。大きさは計測できないが、芽鱗に毛がなく、艶があることが分かる。
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 ヤマザクラの冬芽

 下の池の角付近にオオシマザクラがある。この樹は枝が下がっているので、冬芽を間近で見ることが出来る。オオシマザクラはいろいろなサトザクラの片親に利用されている。冬芽は芽鱗に毛がないので、綺麗に見える。
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 パークセンター前の小さな樹木園へ寄った。先日、ここで見たエノキの冬芽の確認をした。先日は葉痕の脇から2本の角のようなものが見え、「若しかしたらこれが冬芽なのかも」と考えた。冬芽は葉痕の下から1つ出るので、この角のようなものは冬芽ではなくなる。すると冬芽はどこにあるかということになる。もう冬芽が見えてもおかしくないのだが、このエノキの樹には未だ冬芽が出来ていないようだ。落ちたとすれば、その痕跡があってもいい。
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 エノキの冬芽

 ムクノキの冬芽ははっきり見えている。先が細い楕円形の冬芽は枝に張り付くように付いている。芽鱗には上へ向かう伏毛が沢山見られる
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 ムクノキの冬芽

 コナラの樹というと、「幹が太く、深い溝模様があり、幹が激しく曲がる」イメージがある。この若い樹にはそのイメージがない。コナラと分かっていなければ、「この若い樹は何の樹か」と考えてしまう。上空に枯葉がまだ残っているので、葉の形からコナラと分かるが、葉がなければ確実な手掛かりは冬芽しかない。冬芽の芽鱗は小さく枚数が多い、また、冬芽には稜が見られる。
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コナラの若い樹

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 コナラの冬芽

撮影:113
 
  記  平成30120日(土)