ハクバイが咲いた
1月20日(土)
花の広場にベニシダレがある。赤みがかった花を咲かせ、花時は見事な景観をつくり出す。垂れ下がった枝の冬芽を見ると、冬芽の付きが少ないように思えた。思い過ごしかも知れないが、今年の花の付き方が気になった。斜面から出る幹もどことなく勢いがないように見える。写真に撮れそうな冬芽を探し、写真に収めた。枝に伏すように付いているところは、どのシダレザクラの冬芽にも共通している。芽鱗は乾燥しているようで、生気がない様に感じる。この姿でも、じっと寒さを絶えているのだろうか。
ベニシダレ
ベニシダレの冬芽
広場の中央付近にシダレザクラがある。以前、この樹の手前に、三ツ池公園を代表する大きなシダレザクラがあったが、枯れてしまい。このシダレザクラがその後継している。今は、柵が設けられ、根が守られている。この冬芽は先程の冬芽とは違い、同じように枝に伏しているが生気が感じられる。冬芽は毛のある赤褐色の芽鱗に包まれている。
シダレザクラの冬芽
中央の道沿いに2本のハクバイがある。背丈は高くないが、幹が太く、かなりの老木に見える。花はどうかかと、上の方を見ると、一部で白色の花が咲いていた。三ツ池公園にウメの季節が来たと感じた。2本の樹に花が認められたが、手前の方が花数が多かった。
右:2本のハクバイ
ハクバイの花
2本のハクバイと背中合わせにカリンの樹が1本ある。もう赤い芽が見える頃だと思い、冬芽を探したが、小さくて、冬芽と分かるものはなかった。ここのカリンの成長は遅いようだ。冬芽らしきところの写真を撮り、拡大すると、鮮明ではないが、冬芽があるようだ。
カリン
カリンの冬芽
奥まったところにイイギリの樹があった記憶があったので、探しに入った。岸根公園で撮影したイイギリの写真の中に楕円形の形をした冬芽が写っていたので、確認したかった。近づくと、偶然下の方に枝があったので、冬芽を見ることが出来た。冬芽は楕円形で、赤褐色の芽鱗に包まれている。その姿を見て、この樹はイイギリではないと思った。イイギリでないとすると、何になるか考えていると、この樹はミズキであることが分かって来た。どうも記憶違いで、イイギリの樹はもう一つ向こうの谷間にあるような気がしてきた。
イイギリの冬芽
少し奥まったところに赤茶色をした幹が見えた。この樹は以前からヒメシャラの樹と思っていたが、よく見たことはなかった。冬芽を確認しようと近づいた。暗く写真が撮り難かったが、冬芽の姿を捉えることが出来た。下の方の芽鱗は濃褐色で、上へ行くと、綺麗な黄色へと変わっている。ナツツバキの冬芽に似ているが、此方の方が芽鱗の枚数が多い。
ヒメシャラ
ヒメシャラの冬芽
撮影:1月13日
記 平成30年1月18日(木)