公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽「ヤマモモ、イチョウ、トウカエデ、 ケヤキ」

1217日(日)
 ケヤキの葉が落ち、イチョウの葉も落ちた。紅葉、黄葉の景色が消えた公園は冬景色へと一変した。毎日雪の降るように落ちた枯葉は一体何だったのだろうかと回想している。堆肥集積箱はいっぱいになり、公園の片隅に設けた臨時の集積場も枯葉がうず高く集められた。忙しかった落ち葉の回収作業が一段落し、ホッとしている。
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葉が落ちた公園の樹木

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 堆肥集積箱

 ナノハナが咲き、コウバイの開花が近づいている。公園の草木も新しい息吹が感じられてきた。ソメイヨシノオオシマザクラの冬芽も動き出している。
 公園にはヤマモモの雌株が2本、雄株が2本ある。此方の冬芽の動きがどうなっているか見ると、雌株はどこを見ても冬芽の兆候は見られなかったが、雄株には沢山の冬芽が出来ていた。赤みを帯びた芽鱗の組み合わせ模様が綺麗に映っている。写真で見ると、そのつくりの精巧さに驚く。
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 ヤマモモの冬芽(雄株)

 公園に4本のイチョウの樹がある。此方も雄株が2本、雌株が2本ある。昨年は、イチョウの果実のギンナンが少なかったが、今年は大分落ちた。公園へ近づくと、このギンナン独特の嫌な臭いが漂ってきた。この臭いと裏腹に、太陽に照らされたイチョウの黄葉は、黄金色に輝き、見事な光景であった。真黄色のイチョウの葉を掌に載せると、新鮮な黄葉の肌触りが感覚的に伝わって来た。この綺麗な黄色も数日すると、褪せてくる。イチョウの枝を見ると、丸い粒のような冬芽が付いている。また、冬芽を見ていると、周りにはいくつかの葉痕が取り巻いているのが分かる。
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 イチョウの冬芽

 トウカエデの冬芽を見た。トウカエデは公園の西側に1本ある。この冬芽を初めて見た時、コナラの冬芽に似ていると思った。その時の印象が今でも強く残っている。トウカエデの幹の樹皮はヒノキなどのように剥げやすくなっており、葉の先が3裂しているので、分かりやすい。そのためか、今まで花や果実を見て来なかった。花は4月頃咲くというので、来年は見たいと思っている。
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トウカエデの冬芽
 
 この公園は、ケヤキ公園と名を付けて言いほど、ケヤキの樹がある。小さい公園だが7本ある。いずれも高木で、新葉や紅葉の季節は、綺麗な景色の公園となる。夏は日陰の場をつくり、憩いの場になる。見栄えのする樹だが、晩秋は落ち葉で悩まされる。雨や風の後などは、枯枝、落ち葉で一杯になる。今年の暴風の時は1日で、軽トラ1台分の枝が落ちた。
 脚立に乗り、冬芽を見ると、円錐状の小さな冬芽を沢山出見ることが出来る。ケヤキの開花は春先なので、気を付けていないと見逃してしまう。今年はここで花を見ることがなかった。
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 ケヤキの冬芽

撮影:1213
 
  記  平成291215日(金)