公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

真冬にシャリンバイが咲いている

1217日(土)
 
 日が出ても風が吹けば寒い。やはり冬が深まっていることを実感する。余り天気がよくないが、久しぶりに浦島公園へ出てみた。
イチョウケヤキはもう坊主になって居る。イチョウには1枚の葉も残っていない。昔、ある本にイチョウの落葉は1日で落ちてしまうとか、あっという間に落ちてしまうと書かれていたことを覚えている。本当にごく短期間の間に落葉してしまった。その点、カエデやケヤキイチョウよりも時間をかけて落葉している。
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 イチョウの冬芽を見た。葉痕が5枚あり、その上に冬芽が1つ付いている。この葉痕の枚数が、年数を表しているという。そうすると、この枝は5年経過していることになる。葉痕の中に見られる維管束痕の数を数えたら、写真が鮮明でないが、2個は分かる。調べると、2個でいいらしい。
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イチョウの冬芽 

 もう花の姿は見られないものと思いながらも探していくと、直ぐ傍のシャリンバイがいくつか花をつけていた。「この寒中によく咲いているなぁ」と思った。花数は少ないが、生き生きとしている。
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 シャリンバイの花

 何時ものように八重のカンザンを見た。光があったっていることもあり、艶がある。心持ち中央から下の方が膨らんできたように見える。葉痕は三日月形で、3つの維管束痕が見える。
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 カンザンの冬芽

 赤く紅葉をしたドウダンツツジの葉は殆ど落ち、赤い冬芽が目立つようになった。冬芽は、上3分の2が赤い色で、下3分の1が黄緑色をしている。中央付近がよく膨らんだ綺麗な冬芽である。
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 キンモクセイの冬芽を見ると、先の方が一番大きく、次第に小さくなっている。このつくりは冬芽が立てに並ぶ重生芽だという。小さい方の2つは副芽になる。中央から先に茶褐色の帯が現れてきた
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つづく

撮影:1216

記  平成281216日(金)