ヤマコウバシの冬芽が綺麗になった
12月18日(日)
畦道を歩いているとマユミの樹が幾つか通り過ぎて行った。この樹を見逃すと、もうマユミの樹は現れて来ないのではと思えたので、撮影した。葉はすっかりなくなって仕舞ったが果実はまだ残っている。よく見ると、赤い種子も入っている果実がある。果実の外側の色は褪せてきているが、色の少ない時期には目を惹く。
マユミの果実
ガマズミもこれが最後になりそうに思えたので撮影した。残された葉も変色し、縮れてしまっている。この縮れた葉がなくなると、赤い果実だけでは、この樹がガマズミと判定しにくくなってしまう。そう思っていながら、今日は冬芽の撮影を忘れてしまった。
ガマズミの果実
坂を上ってばらの丸の丘へ向かった。ここの坂道で見る樹はヤマコウバシと、ウグイスカスラである。ヤマコウバシを見ると、冬芽が綺麗な赤紫色に染まっていた。今まで見て来た冬芽は、黄緑色や茶褐色で、このように紫色になったところは見ていなかった。幾つか資料の写真を参考にしたが、これほど赤みがかった紫色の写真は見つからなかった。
ヤマコウバシ
もみじ休憩所の奥の方には、幾らかコナラやカエデの紅葉が残されているが、手前のカエデは、既に紅葉が終わり、枝だけになってしまった。前回来たのが11月23日だから、半月前である。カエデの紅葉は2週間ぐらいで終わってしまうことが分かった。それにしても終わってしまうと呆気ない気がする。
もみじ休憩所
もみじ休憩所
この休憩所の片隅にあるナツツバキも葉が全く残っていない。幹の斑点模様に自然と目が行くようになる。幹の次に目が行くのは冬芽になる。冬芽の外側の芽鱗は少し剥げ落ちたようで、灰色の毛が目に付くようになった。もう直ぐすると、裸芽になってしまうようだ。
ナツツバキ
ナツツバキの冬芽
ばらの丸橋へ向かうと、何本かのキブシの樹がある。見ながら進んで行くと、キブシの花序が萎んでいるように見えた。気のせいだろうか、前は、もっとみずみずい印象があった。よさそうなものを探しながら歩いて行った。何とか1枚だけ写真に収めることが出来た。
キブシ
今日の最後は、アカシデの観察になる。葉はほとんど落ち、果実を包んだ苞葉が残されている。苞葉を掴むと簡単に果実は落ちてきた。全く水気が無い。握ると、苞葉は忽ち粉々になって、種子が転がってきた。「ああ、まだ種子が残っている」と印象に残った。何枚かの芽鱗が規則正しく重ねられている防水型の冬芽は何度も見ている。また、芽鱗の縁にはわずかに毛が確認できる。これから春までが長い。
アカシデ
アカシデの冬芽
完
撮影:12月8日
記 平成28年12月12日(月)