公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオデマリの2つの冬芽

1220日(火)
 少し土が乾いてきているのではないかと、公園の花壇を見に行った。見ると、乾いているが、あと1日ぐらいは持ちそうに思えた。きょうは3時過ぎているので、今から水をくれると、夜凍るかも知れないので、明日、水くれをすることにした。
 公園内を見ると、イチョウケヤキの葉がほぼ散り終えたようだ。大変だった落ち葉がきがこれで一段落したとホッとした。
 まだ日が出ていたので、公園内の冬芽を見ることにした。センダンの樹も葉がほとんど散っている。どういう訳か、センダンは葉が11枚落ちるのでなく、枝ごと落ちてくる。葉が残っている枝を一寸触ると、ぽきりと枝ごと葉が落ちてくる。何とも面白い落葉の仕方である。冬芽は褐色の沢山の星状毛で覆われている。形は球形のものがあれば、扇方のものもあり、一定していないようだ。目立つのは葉痕で、円を3つ合わせたような形をしている。
イメージ 1
センダンの冬芽

イメージ 2
 センダンの果実

 公園には、ヤマモモの樹が雄株2本、雌株が2本ある。花期が終わると、雄花がたくさん落ちてくる。続いて、果実が熟すとこれがまた沢山落ちてくる。「果実はこんなに出来るのかなぁ」と思うが、この果実を花壇の中へ入れていても発芽してくることがない。「不思議だなぁ」と思っている。両方の冬芽がどうなっているか見ると、それぞれ花序の形は出来ている。雄株の花序は長さ1.2㎝、幅2㎜、雌株の花序は長さ2㎜、幅2㎜程であった。既に大きな違いが確認できる。
イメージ 3
雄株の花序

イメージ 4
 雌株の花序

 エンジュの樹の冬芽を見たが、正確には捉えることが出来なかった。葉痕の中の暗褐色のものが冬芽と思われるが、どんな形をしているかは分からない。調べると、半隠芽だという。ということは、葉痕の中に半分隠されていることになる。いまの時期ではよく分からにことが分かった。
1205
イメージ 5
 エンジュの冬芽と葉痕

 このところコウバイを見ていなかった。コウバイは来春早く花が咲く。冬芽を見ると、丸みを帯び、上の方が少し赤く色づいていることが分かる。一寸油断している間に、こんなにも成長しているのかと思った。
イメージ 6
 上の方が少し赤く色づいたコウバイの冬芽

 オオデマリを見ると、冬芽に2種類ある。丸みの帯びているのは花芽で細長いのは葉芽と思い込んでしまった。しかし、後になってどうも変だと思直し、調べて見た。すると、面白いことが分かってきた。オオデマリの冬芽からはまず、葉が現れ、それから花芽が現れるとのことだった。このことから考えると、形は違ってもこの2つの冬芽はいずれも葉芽であることになる。白色の毛で覆われているのは、葉になるようだ。
イメージ 7
オオデマリの冬芽1

イメージ 8
 オオデマリの冬芽2

つづく

撮影:1217
 
  記  平成281217日(土)