ハナミズキに花芽が少ないのはなぜだろうか
12月21日(水)
公園にピンクの花を咲かせるハナミズキが1本ある。花が咲くと綺麗なのだが、毎年花のつきが悪くなっている。冬芽を見ていると、花芽はほとんどなく、葉芽ばかりである。何が原因だかよく分からないが、近くに大きなケヤキがあるので、養分は吸い取られ、おまけに日陰になるということが考えられる。
ハナミズキの葉芽
シダレザクラの冬芽
公園には他所ではあまり見られないシダレハナモモがある。ここは公園の中で最も日がよく当たる場所である。ところが、ここの土の中にケヤキやマテバシイの根が長く蔓延ってきている。そのため、このシダレハナモモはケヤキなどの影響を受けている。このところ数年新しい枝の出が少なくなっている。今年も、僅かに出た緑色の短い枝の先端に、冬芽が細々とついているだけである
シダレハナモモの冬芽
シダレハナモモと並んでヒメリンゴがある。このヒメリンゴは上へ上へと伸びていく傾向が強い。剪定しても伸びてくる勢いがある。この勢いがシダレハナモモにあってくれればと思っているが、上手くいかないものである。冬芽は、褐色の芽鱗で覆われ、細長く、先が細まっている。
ヒメリンゴの冬芽
ハナズオウの冬芽
ハナズオウの冬芽は分かり難いものだったが、このムクゲの冬芽はさらに分かり難い形をしている。どれが花芽で、葉芽かも区別がつかない。資料で調べて見ると、この時期の冬芽は全てが葉芽であることが分かった。ここから枝や葉が出てきて、翌春の4月以降、6月ごろに花芽が付くという。今は区別がつかないわけである。
ムクゲの冬芽
完
撮影:12月18日