公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナミズキに花芽が少ないのはなぜだろうか

1221日(水)
  公園にピンクの花を咲かせるハナミズキが1本ある。花が咲くと綺麗なのだが、毎年花のつきが悪くなっている。冬芽を見ていると、花芽はほとんどなく、葉芽ばかりである。何が原因だかよく分からないが、近くに大きなケヤキがあるので、養分は吸い取られ、おまけに日陰になるということが考えられる。
イメージ 1
 ハナミズキの葉芽

 ハナミズキの傍にあるシダレザクラケヤキの影響を多少とも受けている。枝数が少ないので、花芽も少ない。従って花が咲いても、よそで見るような見事なシダレザクラの姿にはならない。
イメージ 2

イメージ 3

 公園には他所ではあまり見られないシダレハナモモがある。ここは公園の中で最も日がよく当たる場所である。ところが、ここの土の中にケヤキマテバシイの根が長く蔓延ってきている。そのため、このシダレハナモモはケヤキなどの影響を受けている。このところ数年新しい枝の出が少なくなっている。今年も、僅かに出た緑色の短い枝の先端に、冬芽が細々とついているだけである
イメージ 4
 シダレハナモモの冬芽

 シダレハナモモと並んでヒメリンゴがある。このヒメリンゴは上へ上へと伸びていく傾向が強い。剪定しても伸びてくる勢いがある。この勢いがシダレハナモモにあってくれればと思っているが、上手くいかないものである。冬芽は、褐色の芽鱗で覆われ、細長く、先が細まっている。
イメージ 5
 ヒメリンゴの冬芽

 西側にハナズオウ2本ある。2本とも赤紫色の花を咲かせる。このごつごつした冬芽からは、あの見事な花は想像できない。芽鱗と思えるごつごつしたものが11つの花になって来る花芽だという。
イメージ 6
 ハナズオウの冬芽

 ハナズオウの冬芽は分かり難いものだったが、このムクゲの冬芽はさらに分かり難い形をしている。どれが花芽で、葉芽かも区別がつかない。資料で調べて見ると、この時期の冬芽は全てが葉芽であることが分かった。ここから枝や葉が出てきて、翌春の4月以降、6月ごろに花芽が付くという。今は区別がつかないわけである。
イメージ 7
 ムクゲの冬芽


撮影:1218
 
  記  平成281218日(日)