公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

強く選定されたケヤキが回復してきた

1222日(木)
 
 暖かく穏やかな日になった。家の中にいるよりも外に出た方が温かい。午前中に用事を済ませ、午後浦島丘の方へ出かけた。
 小学校の入口から林の方を見ると、手前のミズキの樹の葉が茶褐色になっていた。後ろの大きなミズキの樹の葉はほとんど落ちている。右の住宅街を見ると、こんなにも家が続いてしまったのかと思った。日頃近くばかり見ているので、遠くを見るのは久しぶりだ。あそこの大きな建物は何だろうか。方角から考えると、中学校に思える。学校の建物も昔と変わりきれいになったものだ。
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 ミズキ

 いつも見る薮へ近づいた。強く剪定されたケヤキの樹も枝が出て、葉が褐色に染まっている。「もうこの姿になったかぁ」と成長の速さに驚いた。直ぐ近くには2本のコナラと1本のクヌギの樹がある。冬芽を見ようと思ったが、低いところに枝がない。ここでは断念しなければならなかった。
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 回復してきたケヤキ(中央)

 薮の入り口にタブノキがある。数年前は何本もあり、観察に不自由しなかったが、今は多くが伐採され、手ごろな冬芽を探すのにも手間がかかるようになってしまった。見つけた冬芽は丸々と太っている。先端が赤みを帯びて、基部は緑色をしている。芽鱗に殆ど毛がないので、綺麗に見える。
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 タブノキの冬芽

 タブノキの隣にシロダモの樹がある。枝の先の葉を見ると、2つが同じ葉のように見える。葉脈を注意して見れば見誤ることがないが、暗かったりすると見間違えてしまう。シロダモの葉は3脈の葉脈が目立つ。表面は濃い緑で、殆ど毛はないようだが、裏面は灰色で、毛があるような感じがする。拡大して見ると、短い綿毛のような毛が見える。資料によると、この毛を絹毛と呼んでいる。一方、冬芽は枝の先端部に集中している。細長い形で、先端部は黄褐色、基部は褐色をしている。
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シロダモの冬芽

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 葉の裏面:絹毛がある

 ミズキの樹の低い枝を探していたところ、藪の奥で見つかった。先端に赤褐色の冬芽が見えた。数枚の赤褐色の芽鱗は何時見ても綺麗に思う。円形に近い葉痕は分かったが、維管束痕は、撮影が上手くいかず、確認できなかった。
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 ミズキの冬芽

つづく

撮影:1219


  記 平成281219日(月)