公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはニワトコの冬芽か?

1223日(金)
 
 ニワトコの樹を見た。葉が大分ついている。落葉せず残っているものか、新しく出てきたものか分からない。冬芽を見ると、すっかり緑色になり、もう冬芽というより幼葉のように見える。冬芽がこのようなものなのか、資料を見ると、写真のとは一寸違う感じがしてきた。今まで写真のものを見て、ニワトコの冬芽と認識してきたが、不安になって来た。しかし、花などを振り返ると、ニワトコになるが、再度調べる必要が出てきた。
イメージ 1
 ニワトコの冬芽

 直ぐ近くにウラジロガシがある。葉が堅く、鋸歯は鋭い。このウラジロガシとシラカシがよく似ている。慣れる前は、2つの区別がつかなかった。葉の裏を見ると、ウラジロガシは葉の裏が蝋白色でシラカシは黄緑色である。また、シラカシの葉はウラジロガシよりやわらかい。
イメージ 2
ウラジロガシの冬芽

イメージ 3
ウラジロガシの葉の裏面

イメージ 4
シラカシの冬芽

イメージ 5
 シラカシの葉の裏面

 浦島丘の藪を見てから、いつも行く白幡の森へ向かった。先日行った時、駐車場付近で造成工事が始まっていた。今見ると、建築予定の看板が立てられている。また、自然がなくなると思った。
イメージ 6
造成を終えた建設予定地
 
 白幡の森へ上る崖も樹木が大分整理された。目の前に1本のエノキの樹が残されている。この樹だけが助かった。ここの上も垣根がめぐらされ、入れなくなっている。数年前の姿が嘘のようである。
イメージ 7
 残された1本のエノキ

 白幡の森へ入ると、薄暗くなってきた。カメラを向けても光量不足で、焦点が合い難くなった。エゴノキを見た。枝が細く、冬芽も小さい。よく見ないとどこに冬芽があるか分からない。冬芽が見つかっても、非常に小さい(長さ2㎜、幅1㎜)ので、肉眼では何だか分からない。表面には茶褐色の星状毛が密生している。
イメージ 8
 エゴノキの冬芽

 今日ここへ来たのは、ここのハンノキを見るためである。日が陰って来たので、見ようとしてもよく見えない。普通ハンノキは水辺近くにあり、真っ直ぐ伸びている。ところがこの樹は、2つの要素を満たしていない。そのため、ハンノキと見ているが、確信が持てないでいる。暗くなっていたが、雄花の花序が下がっているのが分かった。芽鱗は、緑色をしていて、未だ、ほとんど緩みがないようだ。雌花の芽鱗を探したが、なかなか見つからない「いつもこんなことがないのだがなぁ」と思いながら探した。枝先にそれらしきものが1つ見えた。普通、雌花の花序は雄花の下にあるのだが、この花序は位置が違っている。それでも写真を撮って確認すると、雌花の花序に間違いないようだ。
イメージ 9
ハンノキの雄花花序

イメージ 10
ハンノキの雌花花序

イメージ 11
ハンノキの葉芽
 
 撮影:1219
 
  記  平成281220日(火)