公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

真っ赤なカエデの冬芽

1219日(月)
 
 紅葉を終えたカエデの冬芽が赤く綺麗に見えるようになってきた。冬芽は、赤みを帯びた新枝に1対ずつ付いている。冬芽の上は尖っているが、下は円く太っている。芽鱗は56枚が綺麗に重なっている。
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 カエデの冬芽

 シモクレンの冬芽を見ると、芽鱗が褐色の毛皮になっている。花が咲く直前の冬芽の芽鱗には毛が見られない。ハクモクレンと同様に、芽鱗がいろいろ変わっていくのが不思議に思っていた。この点を調べて見ると、芽鱗が4枚あると推定され、外側から1枚ずつ落ちていくらしい。こういう冬芽もあるのだと初めて知った。
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 シモクレンの冬芽

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  シモクレンの冬芽 2016/3/30(開花直前)
 
 直ぐ近くのハクウンボクの冬芽も毛で覆われている。この冬芽は葉柄内芽で、葉が落ちないと見ることが出来ない。また、暖かそうな毛で包まれているが、この冬芽は裸芽で芽鱗がない。この毛皮そのものが花の一部になっていく。小さい方は、副芽である。
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 ハクウンボクの下にニシキギがある。この樹は何度見ても面白い。枝に翼があり、その翼が節ごとに捩れている。どうしてこのような形になっただろうか興味がある。冬芽は赤紫色の芽鱗で覆われている。毛はほとんどないように見える。
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 ニシキギの冬芽

 ハナカイドウの冬芽はニシキギの冬芽の色に似た赤紫色をしている。此方の方がやや細長く、外側の芽鱗の先が灰白色になっている。毛はあるが少ないようだ。
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 ハナカイドウの冬芽


撮影:1216
 
  記  平成281217日(土)