公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この曲がった幹はハンノキになるようだ

1218日(月)
 
 天気予報では、今日から寒くなるといっていた通り、朝は幾分寒かった。しかし、太陽が出始めると、寒さも気にならなくなった。この分では写真が撮れそうだと思い、久しぶりに舞岡公園へ出かけた。地下鉄の駅を出ると、直ぐにバスが来た。バスは舞岡台循環である。今日はいつもの逆コースを取り、小川アニメティーの樹木を見ようと思っていたので、丁度よかった。
 バスを降り、小川アニメティーのコースへ入った。夏場には道が分からないほど草が茂っていたが、冬を向かへ沿道の脇の草はほとんど枯れて、無くなっていた。目立つ草もなく、大きなサクラの樹が並んでいるのが目に付いた。ここのサクラの名前はまだ確かめていない。
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 小川アニメティーの入り口

 この道の突き当りに確かめたい樹がある。夏場は、幹が見えない程葉が茂っていたが、今は葉が殆どない。以前、葉、幹の皮目を見た限りではハンノキに近いと思っているが、まだ、花や果実を見ていない。また、一番気になるのは、ハンノキは水気のあるところに生え、幹は直立するといわれているが、ここのハンノキの生えている環境、幹の形態を考えるとハンノキと断定し難い。
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 確認したい樹:ハンノキと思っている

 今花が見える時期になっているので、上の方にある枝をよく見たが、花は分からなかった。何か手掛かりがないだろうかと、見ていると、近くに果実の名残りらしいものが見えた。確認すると、果実の名残に間違いなかった。
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 果実の名残り

 上空の葉を確認しようと写真を撮ると、その中に偶然雄花花序が写っていた。間近で見たものではないが、この花序は、ハンノキの雄花花序になる思う。
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 ハンノキの雄花花序

 下の方に枝があったので、冬芽があるか探した。すると見つかったので、念のために、冬芽を撮影した。冬芽は短い柄があり、沢山の毛で覆われた裸芽である。この冬芽は、以前から見て来たハンノキの冬芽にそっくりである。
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 ハンノキの冬芽

 先へ進むと、カクレミノの樹が見えて来た。この葉は3脈が目立つ大きな葉をしている。この写真では奥から出てきている。手前に見える樹はハンノキと思われるが、葉、冬芽を確認できないので、はっきりとは決めがたい。
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 カクレミノ

 手前にアオキ、後ろにコナラが見える。何方もよく見かける樹だが、自然の中で見ると、咄嗟に名前が出て来ないときがある。アオキの葉の表面は、濃い緑色なので、シロダモとよく間違える。暫くして、葉に鋸歯があることが分かり、アオキを思い出す。コナラも葉のない時期は見分けるのが難しい。ここの小川アニメティーでは、近くにハンノキがあり、しかもここのハンノキの幹が直立していないので、幹の姿ではコナラとハンノキの区別がつかない。冬芽を手掛かりにしないと判別が難しい。
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手前:アオキ 後ろ:コナラ

撮影:1212

  記 平成291213日(木)