公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

沢山の葉を付けた樹はタブノキだった

1218日(月)
 
 今日は午後から天気が崩れてくるというが、今はそのような気配が見られない。何時までも天気を気にしていても仕方がないので、モクレン公園へ出かけた。寒いと思ってマフラーをして歩き始めると、暑くなり、マフラーはいらなくなった。じっとしていると寒いだろうが、歩いていると、この程度の寒さは気にならなかった。
 モクレン公園へ入った左に小さな広場がある。日光が出て暖かければ、子供たちが遊んでいるのだが、今日は子供たちの姿が見られない。左の方に1本のコブシの樹がある。大きなコブシの幹の表面はごつごつしているが、ここのコブシの樹はそれほど大きく無いので、白色の斑点が見られるが、わりと滑らかである。枝先に冬芽が付いているが、まだ小さいので、注意して見なければ存在が分からない。日光が射している冬芽を狙って写真を撮った。綺麗な白色の毛で包まれていることが分かる。大きな冬芽を見ると、その脇に小さな副芽が付いている。モクレンやコブシの冬芽の図鑑などを見ると、沢山の毛で覆われた写真が出ているので、冬芽は裸芽と思えるが、何枚かの芽鱗があるという。白色の毛が付いているものも1枚の芽鱗である。左側の写真で見られる皮のようなものも1枚の芽鱗である。
イメージ 1
コブシの樹

イメージ 2
白色の斑点が見られる

イメージ 3
 コブシの冬芽

 コブシの樹の後ろにオレンジ色の果実を付けた樹がある。この樹は一般にピラカンサと呼んでいる。ピラカンサについては1度調べたことがある(資料1)。その時のことを思い出すと、「ピラカンサには赤色の果実を付けるものと、黄色い果実を付けるものがあり、前者はトキワサンザシになり、後者はタチバナモドキになる。」とのことだった。従って、この赤色の果実を付けた樹はトキワサンザシになる。果実を見るのは1年振りになるので、記憶が薄らいでしまう。
イメージ 4
トキワサンザシ

イメージ 5
 トキワサンザシの果実

 ここに植えられているサクラは3月の彼岸頃咲くので、ソメイヨシノではない。冬芽を見ると、やや毛深い点はソメイヨシノに似ている。また、以前花を見た時、萼筒に膨らみがあったが、ソメイヨシノにはこの膨らみがない。彼岸頃咲くサクラをヒガンザクラと呼んでいるが、ヒガンザクラと言う名前のサクラはない。このサクラの正式の名前は何というのだろうか。
イメージ 6
彼岸頃に咲くザクラ

イメージ 7
冬芽:少し毛がある

イメージ 8
萼筒に膨らみがある(2015.3.23撮影)
 
 右端にヤマボウシがある。この冬芽の写真を見て、「これはヤマボウシの冬芽なのか・・・」と思った。今まで見て来たヤマボウシの冬芽は、先が細くなり尖っていた。ところがこの冬芽には、丸みがかったものが多い、先が細くなり尖っているものはないことはないが、少ない。今までの過去の資料を当ると、丸く膨らみだしているものもあるが、この時期は芽鱗が閉じている。ここの冬芽は外側の芽鱗が開き始めて来たのかも知れない。
イメージ 9
 ヤマボウシの冬芽

 空が曇り始め、薄暗くなってきた。逆光になると、葉が見難くなる。この緑の葉を沢山付けた樹はマテバシイだろうか。見掛けではやや小さい気がするが、形は似ていそうだ。近くへ寄ってみても、マテバシイの葉と確認が出来ない。冬芽を見ようと枝先を見た。冬芽は膨らんだ楕円形をしていた。この樹はマテバシイでなく、タブノキになることが分かった。見ると、この付近の樹はみんなタブノキのようだ。
イメージ 10

イメージ 11
 タブノキの冬芽

撮影:1215

  記 平成291217日(日)