公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムスカリ・オウバイが咲く

38日(木)
 ヤマモモの樹の下を見ると、青い小さな花が咲いていた。この花はムスカリである。今日写真を撮ったが、もう大分前から咲き出していたのを見ている。早く咲くときは1月の下旬に咲き出した年もあった。ドウダンツツジのツボ型の花に似ている。口先が白色で、殆どが綺麗な青色をしている。このムスカリはここだけでなく、公園内の数か所で咲き出している。
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 久し振りにアジサイに目が移った。アジサイは暮れにはまだ葉を付けており、どうなって行くのかと見ていた。しかし、1月に入ると、全ての葉が落ち、枝だけになり、冬芽が黒ずんでいた。その冬芽が次第に褐色を帯び、膨らみだして来た。今日見ると、早い冬芽は開き出し、内側の緑色が見えてきた。明らかに新葉であることが分かる。
 ただ、アジサイについて昨年の暮れ頃、残念なことがあった。挿し木をし、作り上げた5本の苗を植えておいたら、葉が落ちたころ5本とも抜かれてしまった。何方が抜いたか分からないが、多変悔しい思いをした。公園には新しい草花を植えると、どういう訳か抜いていく心無い人がいる。草花は育てた恩返しに花を咲かせてくれるもので、育て方を知らない人には、花は咲かせてくれないと思う。
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 垣根として植えられているサツキの脇にオウバイが黄色い花を付けてきた。オウバイは、つるのような細い茎をしているので、目立たない。そのため、一時姿が見えなくなり、完全に伐採されてしまったのかと思った。しかし、その後改めて探すと、剪定はされたが、残っていた。その姿を見た時はホッとした。先日見た時少し花を付け始めていたが、今日は大分増えていた。花弁は6枚に見えるが、この花は筒状の花で、基部はつながっている。
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 西側の花壇のシダレハナモモを見た。ここ数年この樹の花の付きが悪い。ここの土には近くのケヤキの根が蔓延ってきており、土が堅い。その影響もあるが、まだ他にもあるようだ。剪定の仕方も1つの原因かもしてない。今年は何が原因かよく調べて対処したい。冬芽を見ると、枝の先には少しあるが、まだ膨らんでこない。他所のハナモモを見ると、既に大分膨らんでいるので、花を咲かせてくれるか心配になる。
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 シダレハナモモ

 ここの花壇にボタンの樹が1本ある。昨年は冬芽を見ていながら、花を見損なってしまった。赤褐色の冬芽を見ると、大きいものは先の方が緩み始めているのが分かる。この中から蕾が出てくる。今年は観察を疎かにしないで、花を見届けたい。
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 ボタン

 シダレモモの隣にヒメリンゴの樹がある。隣のシダレモモが衰えているのに対し、此方は勢いがある。長く伸びた徒長枝を剪定すると、すぐにまた新しい新枝が出てくる。この勢いがシダレモモにあったらいいなぁと思うが、上手くいかないものである。このヒメリンゴの勢いを見ると、ケヤキなどの根が蔓延って、土が堅いことがシダレモモに影響を与えているとはあながち言えないようだ。茶褐色の冬芽に勢いを感じる。
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 盆栽にしておいたロウバイを植えてみた。どの様に成長してくるか楽しみである。小さな冬芽の先端が黄緑色になって来たので、根づいてくれたようである。
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 ロウバイの冬芽

 公園の西側にトウカエデがある。ウィキペディアによると、カエデはムクロジ(旧カエデ科)カエデ属 (Acer) の木の総称であるという。トウカエデは「唐楓」と書くので、中国原産ということが分かる。カエデの幹は滑らかであるが、このトウカエデに限っては違っている。大きなトウカエデだと、樹皮は縦に裂け剥がれるようになる。冬芽は何度も見ているが、茶褐色で、カエデの仲間の赤褐色とは様子が違っている。
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 トウカエデの冬芽

 直ぐ傍のハナズオウを見た。この冬芽を見ているときはマメ科の樹とは思えないが、花時は赤紫色の蝶形花を咲かせる。葉が出る前に花を咲かせるので、見事な光景をつくる。冬芽は毛深く、小さな塊が密集している。大分暖かくなってきたこともあり、隙間が空いてきた。
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 ハナズオウの冬芽

 ムクゲの冬芽は、何度見てもよく分からない。以前調べた下記の資料によると、「最初に出来る冬芽は全てが葉芽で、4月以後に花芽が分化して出来る」という。このあぶくのようなものが葉芽であるらしい。今回の写真は鮮明でないが、あぶくのようなものをよく見ると、先が小さく先が尖っている。
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 ムクゲの冬芽

 久し振りにケヤキの冬芽を見た。小さな粒のようなものであったが、やや細長くなってきた気がする。その分枝からやや離れてきたようだ。芽鱗は濃褐色で、円錐形の先は細く尖っている。
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 ケヤキの冬芽

 公園にイチョウの樹が4本ある。丁度雌雄が2本ずつになっている。葉の緑、黄葉は綺麗で見応えがあるが、果実のギンナンと落葉には毎年悩まされる。果実の臭さは公園から離れたところでもその存在が分かる。落ち葉は腐りにくく、腐葉土にならないので、ケヤキの葉等と別にしてごみとして出さなければならない。
 冬芽の付いた小枝を見ると、小枝には毛があるようだ。何時も見る冬芽は黄土色で、艶が感じられるが、この冬芽は光の加減か、今までの冬芽と様子が違っている。芽鱗には毛でもあるのか、小さなぶつぶつが見られる。再度確認したいと思っている。
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イチョウの冬芽

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 イチョウの冬芽

 公園の北側にあるシダレザクラの冬芽を見た。昨年、強く剪定されたので、冬芽の数が少なくなっている。当然花数が少なくなることが考えられる。冬芽は毛深く、ソメイヨシノの冬芽を小型化したようである。シダレザクラソメイヨシノはどちらもエドヒガン系であることから似ていることになる。幾つかの冬芽を見て行くと、丸みを帯びたものが出てきている。暖かくなり、活動が活発になってきた証拠である。
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 公園にはピンクの花を付けるハナミズキがある。毎年花は付けるが、シダレモモと同じように花の付きが悪い。今年の冬芽を見ても、葉芽が殆どで花芽が少ない。大きなケヤキの下にあるのも原因と考えられるが、シダレモモと同時に花数の少ない原因を調べて見たいと思っている。
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 ハナミズキの冬芽

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  記 平成3034日(日)